タグ： 2222年代SF

Algernonを用いた人格改竄による不穏分子の抑制計画、その被験者。不世出の天才となるはずだった人間を素体に別の人間の人格データがインストールされている。ジェードとは上書きに利用されている人格データの元となった人物の名前であり、その人物は既に死亡している。 この計画は携わった職員の中でも賛否の分かれるものであり、特にPCのジェードを担当したチームはこれを人の手に余る技術と考えた末、規定の処置を行うと経過観察の名目で彼女を解放している。その際、彼女は外部から元の人格データを再入力されている。 自身が元々、今の自分とは全くの別人であったこと。そして書き換えられる形で今の自分になったことを彼女は認識している。さながら「前世の記憶がある」とも言える状態の彼女だが、現在ジェードと名乗っていることからも彼女の自己認識は確立されているようだ。 生きた人間の人格が追いやられ、死した人間の人格が歩く中で、それでも彼女が探偵を志した理由はひとえに心臓の音が聞こえるからだという。 その心の羅針盤は彼女が歩む先を向いているのだろう。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ