タグ： 鬼の棲む

中村 幾好(なかむら いくよし) 身長：171cm 誕生日：12月30日 血液型：AB型 年齢：29歳 一人称：私(わたくし) 二人称：あなた 家族構成：父、母、兄 ＃ 常に微笑みを絶やさず、どのような相手であっても(極論口を開かぬ遺体であっても)感情を荒立てることなく接するエンバーマー。 エンバーマーを派遣する会社に所属しているが、どの社員も彼が怒りを顕にした場面も気安い口調で誰かと話す所も見たことがない。なんなら私服姿の彼を見たことがある人も1人もいない。誰も彼の私生活を知らない。 本人は真摯に誠意を持って対応しているつもりなのだが、理不尽な怒りをぶつけてくる人間に対しても笑顔で「おやおや、いかがなさいましたか。私の仕事に問題がございましたら、どうぞこのままお聞かせくださいませ」といった形で返してしまうので余計怒らせることもある。 ある意味人の心の機微を理解出来ていない部分があり、クレーマー気質の人間からすると打っても響かない、責めがいのない人間だと思われることもしばしば。 そのため、所属している派遣会社でクレーム対応をしているのはほぼ彼。 クレーム対応を押し付けられていることに対しても、特に不満には感じていないし苦にも思っていない。対応が出来ない他の社員に対しても「人には向き不向きがありますものね」と思うのみ。鋼のメンタル。 製薬会社の会長を務める厳しくも優しい両親や、いつでも幾好の味方となってくれる兄に囲まれて育った。 両親や兄の勧めもあり研究者になるべく薬学部に通っていたが、その実学問にも家族にも強い興味を持っていたわけではなかった。 恵まれた環境に生まれながら、何に対しても興味を持てないでいる自分に少しコンプレックスを感じていたが、道を踏み外しきる気力も無いままに生きていた。 しかし、ひょんなことからエンバーマーとして働いていた叔母の助手を務めることとなり、激しく損壊していた遺体がゆるりと元の姿を取り戻していくその様に衝撃を受ける。 彼が人生で初めて高揚を感じた瞬間だった。 それ以降叔母の元で技術を磨き、自分自身もエンバーマーとして生計を立てるように。 今現在も彼が強く関心を持っているのは正直「エンバーミング」という技術のみだが、その技術を行使する環境を作ってくれるものたち(依頼者、ご遺体、斡旋してくれる会社など)に対しては敬意を持っている。 投擲を持っているのは少し陰っていた時代にダーツバーに通っていたため。 小型のものを投げるのはまあまあ得意。 バーで出会った人間と身体の関係を持つこともあったが、大体相手に依存された後に「何を考えているか分からない。結局私(俺)のことなんか好きじゃないんでしょ」と言われて振られていた。 彼なりに相談に乗ったり、相手が欲しがっている言葉を掛けたりしていたのだが(相手に興味は無いが傷ついて欲しいわけではなかったし、トラブルが起きても面倒だったので)、尽く失敗したため、その後はあまり込み入った人付き合いをしなくなった。 自分が正しい人間だとは思っていないが、それほど間違った存在であるとも思っていない。 欠落はあれど、特に自己否定をするでもなくありのまま生きている。 なんで死体以外に興味持たれへんのやろな。でもまあ仕事にも活きとるしこれで迷惑かけた訳でもないし、腹の底のことなんぞ言わな誰にも分からんのやから別にええか、位の気持ちでいる。

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