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特徴表：オシャレ、好意を寄せられている 「こんにちは、月が綺麗ですね。ボクは観月 釛です。よろしくお願いしますね？」 「美の探求、それこそがボクの人生です。それこそが幸福です、愛です、邪魔する人は許しませんからね？」 「ボクの愛を受け止めてください。ああ心はいらないです。その質量のある肉体だけでいいですよ」 彫刻家の青年。 母も芸術家であったためか、幼少からなにか作品を作ることが好きだった。 父は何故か居なかったが、母はその事を気にも止めてなかった。 中学生のある時、母のアトリエに地下があることに気づく。 何故気づかなかったのは、それはわからないが好奇心から地下へと足を運んでしまう。 そこにあった。人を加工した、作品が。 最初は造りものだと思った。 だがあまりにも精巧すぎる造りに、素材にヒトが使われているのがすぐにわかった。 髪色や瞳の色はボクそっくりで、けれど四肢や背中にはヒトには無いものがついていて。 ――美しい。 ボクは幼いながらに理解した。 これが「父親」なのだと。 母が父が居なくても特になにも言わなかったのは加工してずっとずっと傍に置いているからなのだと。 美しい状態を何年も何年も維持してきたのだろうと、そう思った。 同時に母から父への愛をも感じた。 ボクは母の血を継いでいるからこそ、きっと理解が出来たのだろう。 ボクは父の血を継いでいるからこそ、きっと美しいのだろう。 「ね、母さん。ボクにも加工の仕方を教えてよ、美を愛を……ボクに教えてよ」 母は驚いた顔をせず、恍惚とした表情でボクを褒めていた気がする。 世間一般では受け入れ難いことだから隠して生きていたのだろう。 息子であるボクが、父に似たボクがそれを肯定したからなのだろうか、それはわからない。 何にせよ、母から加工の仕方を教わる日々が始まった。 薬物なんて最低限使えれば詳しい知識は要らなかった。 力なんて無くてもコツさえ掴めば肉なんて簡単に裂けた。 剥製の作り方も覚えた。時間はかかるが四肢を切断したヒトの剥製を作った。 母のツテで、作品を売りに出さないかと誘われたが、ボクの愛を受け止めた作品を誰かに売るだなんて考えられなかった。 アトリエにずっとずっと、ボクと居てもらう。 ボクが満足に造れなかった作品は、母に売ってもらった。 正直処分に困るからね。 サモトラケのニケが好きで、それに近い作品をいくつも造り出している。 作品にするヒトを綺麗に生け捕りにするために組み付きが出来るようにしました。 身長高めの細身。 普段は普通に彫刻家をやっています。 母が有名なので売れるのにさほど時間はかかってませんが、まだまだ若手なので個人塾のような場所で彫刻の先生をやっています。 釛先生〜！と呼ぶ生徒の中にはいずれ熟したら作品にしようと考えている生徒が何人かいます。 大体、作品にするヒトは道すがらに出会った人物が多いです。 その日に捕まえることもあれば、何日にも渡って観察してからのこともあります。 対象は容姿端麗というだけで、狙われます。 サモトラケのニケが好きで近い作品を生み出していますが、顔が好みの場合は頭部を残したまま造ります。 https://picrew.me/image_maker/947708

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