タグ： 鬼の棲む

アザミ 本名:文月 天鞠(ふづき　てまり) アタシはアタシが助けたいやつを助ける。 信じられるのは自分と金。 何不自由ない家庭で生まれ育った。両親は共に医者、父は優秀な外科医兼総合病院長、母も麻酔科医、当然自身も医者になる道が確約されていた。 両親から受け継いだものなのか、抜群のセンスで医術を極め、院内でも1番腕のいい医者になった。 勤め先はもちろん父の経営している総合病院、聞こえる陰口、突き刺さる悪意の感情、果たしてそれらは彼女の被害妄想なのか…？ ある時、この院内でとある大物の患者を受け持つことになった。執刀医は彼女の父、表向きは、実際に執刀したのは院内で実力をもつ天鞠だった。 手術は無事成功、彼女の役目はそこで終わり、のはずだった。 無事手術を終えたはずの患者が突如急死したのだ、彼女は責任を強く問われた。 しかし彼女は何もしていない身に覚えもない。 理不尽な悪意の渦に飲み込まられ、そして知ってしまった。 この一連の事件は両親によって仕組まれたものだと、母が術後の患者を意図的に医療過誤に見えるように殺害し、父の指示によってその事実はもみ消され、真実は捻じ曲げられた。文月　天鞠という医者が病院の指示に従わず、勝手な手術をしたがためにこのような事件が起きた。 彼女の医師免許を剥奪すると共にきちんと罪を償ってもらう。そんなことを表向きには発信していた。 これらは娘の能力の高さに嫉妬しての行動だった。彼女は幼い頃から医師になるための勉強を強いられいたので、子供らしい態度を取ることが出来なかった。 常に平静を心がけ、両親に認められるために技術と腕を磨いてきた。子供らしいことは何一つ望まず、ただただひたすらに医術を極めた。人を救うというより、目の前のタスクを淡々とこなす、その姿勢、態度が年々と両親の目には気味の悪いものに見えて仕方がなかった。 だから、貶めることで心を折り、二度と逆らえないように、というのが表向きの感情。本当は娘を排除したかったのかもしれない、自分達で手を汚したくないから、追い詰めて追い詰めて自殺でもしてくれたらラッキーそんな醜い思いの上に彼女は貶められ辱められた。 その後、文月天鞠は死んだ。 正確には屋上からの飛び降りで自殺したことした。 そして、新しくアザミとして生まれ変わった。 両親のために生きるのではなく己のために生きるために、他人何も信用出来ないしてはならない。信じられるのは自身の腕とお金だけ、だって命だってお金があればなんとかなるもんなのよ。 真っ先にしたのはもちろん両親への報復、医師免許を失ったアザミは闇医者としての人生を歩み始める、アンダーグラウンドの人たちとの繋がり、危ない目にもたくさんあったが、持ち前の足の速さと要領のよさで、すぐにそちら側にも馴染んだ、銃の扱い方を学び、逃げ隠れする方法を会得した。ですが、医者として相当なスキルを持ってる彼女はとても重宝され大事にされた。 そうして、裏社会での地位と充分なお金が集まると、持てる全てを使って父の病院を倒産に追い込んだ、両親には様々な汚職もあり、事実とほんの少しの、ウソを混ぜて一気に世間で爆発させた。 今まで不正や、院内で内々に処理されていた医療過誤で亡くなっていた方の情報などなど、意図的に患者を殺し、その罪を自身の娘に被せ自殺に追い込んだことも全て。 これからこの両親の行く末は大変だろう、しかし何よりもここで全てのことにケジメがついたことの一種の昂揚感、自身の中にある、全く知らなかった新しい自分に出会えたことのワクワク感に心が震えた。 アザミはそうして闇医者として裏の世界で飄々と生きていく、彼女に会うときは上っ面の言葉は言わず、正攻法で真っ直ぐと言葉を伝えることをおすすめする。 相手を絡め取ったり、裏切ったり、思考を巡らせたり、彼女アザミにとっては最も忌むべきことだから。 彼女自身もアザミとして生きていく中で己に正直に、少し凶暴性が強く生きているのだから。 ちなみに好きなものは甘いものと肉 意外と辛いものが苦手だったり味覚は子供っぽい。 https://picrew.me/image_maker/1532707

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