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＜最狩 朝沙(もがり あさ)＞ 一人称：おれ、ぼく 二人称：あなた、きみ 離島で暮らす少年。聞き分けがよく、面倒くさがりつつも真面目な性格。 普段は父親の診療所を手伝ったり、島民のお悩みを積極的に解決しに行っている。医師である父や島の責任者である母のもとで育ったため、道徳がしっかりしている(多分)。体力に自信がなく、肉体労働よりは調べ物などの方が得意。また、身内以外で深い交流をした覚えがなく、友達がいない(と思っている)。ちょっと寂しいと思いつつ、面倒がなくていいかとも思っている。 整った容姿のせいか、昔から注目を集めることが多く人目がやや苦手。現在は多少慣れたものの、人の集まる場所に好んで近付きはしない。日除けになるからと被っているフードだが、他人の視線を遮るため深く被っている。暑そう。 容姿を褒められることに対し、「自分は何の努力もしていないのに、何故こんなにも賞賛されるのだろう」と疑問を抱いている。 いつからか、自分に向けられるプラスの感情は全て、この綺麗な"入れ物"に対してのものだと考えるようになる。それからは気が楽になったと同時に、なんだか虚しくもなった。自分に何か価値があるとするならば、この"入れ物"を保ち続けなければ、失われてしまうような気がする。人助けに積極的なのは、自分の中が本当は空っぽだと感じているからなのかもしれない。人の目を避けながらも、ある意味では他人に依存している。 とはいえ、良くしてくれている島民や両親が大切な存在であることに変わりはない。彼らが上っ面だけの善人でなく、思いやりのある「良い人達」だということは、この島で育った朝沙にとって十分理解できることだった。 ただ、彼自身が自分を認められない中で周りが一方的に肯定してくるものだから、どう受け止めていいものかと戸惑っている。 人と話すことは嫌いではないが、長時間はつらいタイプ。 水が好き。ふらっと泳ぎに出たり、豪雨の中に飛び込んだりと、積極的に触れに行く傾向がある。水の世界では人目を気にせず、のびのびと体を動かすことが出来る、気がする。雨に飛び込んだ翌日は、ほぼ必ず風邪をひいてしまうため、どんなに隠しても身内にはバレる。看病される度に罪悪感はあるものの、何度注意されてもこれだけは直らない。 手伝いのない日は本を読んだり、その辺の木を彫っている。本当はもっと泳ぎたいけれど、日差しの強い日は避けている。日向より木陰、どちらかというとインドア派。 ＜苦手・弱点＞ ・崖。こわい。 ・他人から褒められること。好意を向けられること。 ・生きているタコ。こわい。 ＜好きなこと＞ ・泳ぐこと、水に触れること。波の音。海。安心する。 ・彫刻。貝殻の形に彫って砂浜に散らしたりしてそう。 ・タコの刺身。タコの唐揚げ。美味しい。たこ焼きも知ってたら多分好き。 ＜よく訪れる場所＞ 砂浜：泳がない日は波の音を聞きに来る。 診療所：父の手伝い。 自宅や民家：誰か困っていれば助けに行く。 ＜技能について＞ 応急手当：父の知恵。自己管理のため。 聞き耳：波の音を聞くため。たまに人の声。イルカの声とか聞いてみたいのかもしれない。 忍び歩き：人目を避けるため。上手くはない。 精神分析：父の知恵、か、島民のお悩み相談を受けるうちに身についた。 図書館：調べものをする程度。しかし中々の手練れである。普段はそんなに本読まないかも。 目星：彫刻に使える良い木や材料を見つけるため。 水泳：泳げる体でよかったなぁと、たまにしみじみ思っている。 芸術(彫刻)：海が遠くても、海を作れるように。貝殻の形を彫ったのがはじまり。小さいものばかり作っている。 心理学：人目が気になってしまう。皆本当は何考えてんだろう。 ＜島の名前＞ 「空無島(からなしじま)」 ・空すら無いと思うほど、一面に海が広がっている島。 ・空なしじま→空っぽのしじま。 ・「そらなしじま」と呼んでも通じそう。 ＜その他＞ ・もがり(殯)/枯れ→死→殯。 ・沙/より分けて悪いものを捨てる。 ・泳いでいるとき魚と遭遇すると普通にびっくりする。刺身は美味しい。 ・昔タコに足を掴まれて以来、滅茶苦茶こわい。気持ち悪い。写真はギリセーフ。調理してしまえば忽ち好物。 ・晴れの日が続くと、こっそり雨乞いチャレンジ(彫刻)をしている。上手に彫れたら明日は雨、なんてことはなく、大して当てにならない。 ・自分の部屋には本物の貝殻や、貝殻の形の彫刻が並んでいる、かもしれない。 ・聖域や人魚の話はそうなんだ～くらい。そこまで興味はないのかもしれない。 人は陸で息をする、けれど、水のない世界じゃ呼吸すら忘れてしまいそうで。 ……溺れてやろうか、いっそ。 ***************************************「海も枯れるまで」通過後************************************************ 『ノートン・アリアスはウミノシシャでも、神様でも、人魚でもない。ただのかわいそうな人間だ』 『彼は生き苦しそうだった、今のように。だからあなたは彼を･･･』 『海の底へ、ここへ連れてきたのだ』 ＜＞

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