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柴方組。この近辺では有名なヤのものである。特徴的なのは組員内で固い親子関係を結び、仲間（身内）を何よりも大切にし、1人が被害をこうむったら組のもの全員で報復に行く。 柴方組の長、柴方重三郎（じゅうざぶろう）には最愛の愛娘達が居た。 それが柴方恵（めぐみ）、柴方愛（まな）姉妹である。重三郎は恵と愛を溺愛しており、なるべく自分たちが世間ではヤクザ･暴力団と呼ばれる団体であることを隠してきた。とは言っても自宅は組の事務所であるし、沢山のいかつい組員たちがそこで暮らしているし、明らかにおかしい銃痕などを体に負って転がり込んでくるのが日常ではあったのだが。 「恵お嬢」「愛お嬢」と呼ばれ、本当に小さい頃から組員たちから愛されてきた2人。体育の授業で転んで足に怪我をして帰ってきた時は、体育教師のもとに多くの組員が詰め寄った。（流石に実力行使に出ようとした時は重三郎の妻である柴方蘭が、全力で諌めて止めた） そんなこんなはあれど、恵と愛は沢山の愛情のもと暴力とは無縁にすくすくと育っていった。 恵と愛は（何故か）怪我をして帰ってくる組員たちの手当を母と共にする機会が多かった。母は看護師であり、その元で恵も看護職に魅力を見だしたのは当然の事だったかもしれない。大学進学の際、恵は医学部の看護学科に進むことに決めた。そして今も、怪我人を治し癒せるような看護師になるために奮闘している。 －－－－－－－－－－－－－－－ 自分の実家が暴力団であることは高校の時に友達に言われて気づいた。動揺こそしたが、それを父親含む皆に問い詰めてしまえば彼らが泣き崩れることが容易に想像がついたため、未だに気づいてないふりをしている。 小学生の時に他の組との抗争に危うく巻き込まれることとなった。誘拐すんでのところで助かりはしたが、そのことを受け、彼女姉妹は護身用にと拳銃の使い方を教えられた。 恵の性格はとても優しい良い子。困っている人や苦しんでいる人がいるとすぐに助けようと手が伸びてしまう。そのため何度か優しさに付け込まれて危険な目にあったことがある…が、大抵組員にボコボコにされてる。 愛は恵より少し勝気なところがあるだろう。 父:重三郎（じゅうざぶろう） 親父、おやっさん 母:蘭（らん） 姐さん ※夫より10歳年下 姉:恵（めぐみ） 恵お嬢 妹:愛（まな） 愛お嬢 ※16歳

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