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母と自分の二人家族。父親は天萬が乳児のころに家を出て行方は分からない。 生活は貧しくご飯を満足に食べられないこともあり 仕事から疲れて帰ってきた母の機嫌を損ねると頬を叩かれることも少なくなかった。 だが天萬はそんな母親でも一緒にいられることが嬉しくて大好きだった。 ある日「今日は仕事が遅くなるから」といつもより多めにお金を置いて母はいつもどうり家を出ていった。 天萬は母の帰りを待ち続けたが玄関のドアは二度と開くことはなかった。 置かれたお金にも限度がある。生きるためふらふらになりながら小さな体で食べ物を探して路地裏のゴミ捨て場で倒れていたところをHO届人であるフキに拾われる。 このとき天萬は11歳 仮面をかぶっているフキに対して最初こそ怖さを感じていたがあたたかいご飯と清潔な衣服と寝床、肌を一切見せず表情も仮面で隠されているが話しかけてくる声に敵意は無く暴力を振ってくることも大きな声で怒鳴ってくることもないフキに心を開くのにそう時間はかからなかった。 フキとの生活に慣れてきたころ興味本位と好奇心から仮面を取ろうとしてフキが一週間帰ってこなかったことがあった。 母が帰ってこなかった過去がある天萬にとってはトラウマが蘇る出来事だったためそこから仮面を無理に取るようなことはしなくなったがいつか見れたらいいな～とは思っている。 天萬という名前は母から貰った唯一のものなので大切。 遺書に関しては人は死ぬとき最後何を書き残すのか純粋に気なるな～という感じ。 遺書 フッキーへ いつ死ぬかわかんないからいちおうかいとこ～っておもったんだけど じぶんのいしょってなにかけばいいのかわかんないな ん～とりあえず言いたいことかくね あのときオレをひろってくれてありがとう オレがしらないことたっくさんおしえてくれてありがとう ごはんもくれてねるところもくれた フッキーがいなかったらオレもっとはやく死んでただろうな～ だからねオレが死ぬときはフッキーのやくにたって死にたい こんなこといったらフッキーはそんなことで死なれてもこまるっすとかいいそうだけど それでもオレがそうしたいんだ あ！でもべつに死にたいわけじゃないからな！！めちゃくちゃながいきするしオレ！ でもこれをフッキーがよむときオレ死んじゃってるんだよね？ どんなかおしてよんでるのかしれないのはつまんね～～～な～～～！！ いつかオレのこと忘れちゃうのかな。なんかそうかんがえたらいやなきもちになった！！！やだ！！！ いまのオレをしってるのはフッキーしかいないんだからおぼえててよ。すぐにはわすれないで じゃないとオレさみしい！！！ あ！！あとさいご！！いちばんだいじなこと！ オレはフッキーのことがだいすきだからな！！ じゃあね！！ 天萬 ◆HO2「殺人 −コロシビト− 」 ――貴方は＜遺書屋＞の片割れであり、 遺書を書かせ、見届けたのちにその対象を必ず殺す者だ。 相方である HO1 は「遺書」という存在にとても惹かれている。 貴方もそうかもしれないし、さほど貴方は「遺書」という存在に興味がないかもしれ ない。 しかし、この裏社会では裏切りや殺戮は日常茶飯事だ。 信頼している相方も、自分だっていつ死んでしまうかわからないし、 自分達は「遺書屋」として名も知れてしまっているから尚更恨みを買うことだってあ るだろう。 だからかもしれないが、貴方はいつも自身の「遺書」を持ち歩いている。 自身が死んでしまった時のためにだ。もちろん相手は相方である HO1 に対してだ。

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