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放浪の民の一族として生まれる。 放浪の民は、常に各地を移動しており、家畜の毛や肉の加工品を売ることで生計を立てている。 誰一人として他人と協力せずに生活はできず、そのため家族間、一族間の絆は強い。 だからといって一族以外の人間に対して排他的というわけではなく、商売相手や友人として分け隔て無く接する。 そのため、中には一族外の人間に元に嫁いだり、放浪生活とは別の道を歩む者も居る。 グスタフも、そんな一族の中にあって、多くの人間が世界にはいることを幼い頃から見てきた。 自分がそれだけ多くの人間と関わり合い、また人がいることで自分があると無意識に理解している。 10歳の時に、天賦の才か運命か、右手の甲に聖印が発現する。 一族の長老から「それはひとを守るため、神様が授けてくれたものだ」と言われ、力の使い方を考えるようになる。 15歳になり、聖印を活かすために騎士になる道を決意。 一度放浪の旅から離れ、騎士としての知識や力を学ぶ学校に進学する。 まわりは貴族や兵士の出が多い中、放浪民という生い立ちに、奇異の目を向けられながらも、ここで才能を開花させ頭角を現していく。 その学生時代に、町中で悪漢に絡まれている女性を助け、これを切っ掛けに交際を始める。女性の年齢は２つ下。 18歳で騎士の称号を得て、卒業と同時に結婚。その後は二人で一族の元へ戻る。 妻からもらった帽子を、お守りとして、戦いの時以外はいつも被っている。 君主でありながら領土は持たず、各地を転々とする傍ら、混沌を浄化して、苦しむ民を助けている。 そのため色々な地方に知り合いや助けてくれる仲間が居る。 アルテリア領で暮らす、遠縁のクラリッサから依頼を受けて、君主を失った国を助けるために メイジのエリミアと、アーティストのユウを連れて力を尽くし戦った。 『悪鬼』グラディウスの目論みを阻み、男爵のカウントを得ることで、アルテリアの正式な君主となる。 その際、同じく君主の座を狙っていたレオナードとは兄妹の杯を交わし、協力関係を結んでいる。 君主としての在り方は「民を守り、臣を守り、そして己を守る」こと。 民や仲間を守るために、自分が命を落としては、その意思を最後まで貫くことができなくなってしまうからだ。 また、良い人材は多少難ありでも、仲間として迎え入れようとする度量の持ち主。 【ホリィ・グッドマン】23歳／女性／155cm グスタフの妻。放浪の君主として、各地の混沌災害や戦争の鎮圧に出向いている夫の留守を嫌な顔１つせずに守り続けている。 出会いはグスタフの出自にあるとおりで、元々はパン屋の娘として実家を手伝っていた。 心の中では、腰を落ち着けて欲しいと願っているが、人の役に立つために生きる夫を好きになったこともあり、それを表に出すことはない。 それでも、アルテリア領の領主となった報せを聞いて、正直安堵した。ただ、自分が領主の妻になったということには、自覚が持てていない。

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