タグ： のんなな

中学校で理科が好きだった 写真が趣味で、よくバイクで遠出しては地層や星座などを写真に収めている 物心ついた時から、面倒を見てくれていたのは兄だった。 親はずっと喧嘩をしているし、おばあちゃんは変なことを言うし、小さい頃は大きな音が嫌いでよく兄の部屋に侵入し、ベットの端に縮こまっていた。 そしたら学校から帰ってきたにいちゃんが、俺を見つけて抱きしめてくれたんだ。そしたらなんだかポカポカして、嬉しかった 本来、家族が暖かいものである、と言う事実を、俺は小学校の教科書で初めて知った。 段々と自分の家庭の異常さを理解していっていたが、それと同時に周囲の冷たさも理解していった 両親の喧嘩はご近所さんにも当然聞こえていたらしく、同級生の親たちは口を揃えて言うんだ。あそこの子と関わっちゃいけません、って 兄さんが友達できたか、って聞いてくれたけど、うんってしか答えられなかった。学校楽しいかって、うんって。学校は楽しくないし友達なんていないけど、本は友達だった。勉強は、苦ではなかった。紙を捲れば、そこには新しい世界が広がっているから。いつだって頭の中で想像するんだ。幸せな世界に兄さんといられたら、どんなに楽しいだろうって。 兄貴が県外の高校に合格した。俺の心配もしてくれてたみたいだけど、もう中学生だし、全然 兄貴が好きなことできるのは嬉しいから素直に喜んでたけど、ちらりと盗み見たその横顔が、まるで憑き物でも落ちたかのような、初めて見る顔で ああ、兄貴にとって俺たちは、俺は、憑き物だったんだなあと、暗転。 今でも両親の喧嘩は続いている。ここまで来ると逆に感心する。よく続くよな、さっさと別れればいいのに。何故しないのか理解ができない。 おばあちゃんだってまだ生きている。最近では思い込みが激しくなって前より尚更声が届かなくなったみたい。学校でも楽しくない日々は続いている。本ですら、読む前にぐちゃぐちゃにされて、世界が見れなくなった。 はあ、こんな世界、全部無くなってしまえばいいのに。 すみません名前とか全然決めてません鬱々しくボソボソと、しかしはっきりものを言う生意気高校生で行こうとしてますよろしくお願いしますすみません

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