タグ： 犬猫卓

プロボクサーを目指す、フリーター 現在揚げ物屋で働きながら、川俣ボクシングジムに通ってボクシングの技術を磨いてる 生まれ持って得ていた体躯を、実家の工場を手伝い資材運びなどをして 伸びていった筋力については、特に意識もなく生きていたが 将来は、実家の工場を継ぐつもりで生き続けていた 生まれ持った力を暴力に活かす事を考えた事はないが ガタイの良さと目つきの悪さで周りに絡まれる事もあるが 黙って殴られる事を好まず、無意味に奮われる暴力も嫌い 振ってかかる火の粉を払う程度に力を使ってはいたが それが災いしたか、争いごとに巻き込まれることもしばしば 喧嘩への協力を頼まれても、よほどの理由も無い限りは参加もしなかった (カツアゲ、不当な暴力からの防衛など) ただ、ある日に出会った強大な暴力、単純に強いとそれだけが理解できた 町中で肩をぶつけた程度の理由で、始まった喧嘩に全力で挑んで そして、負けたという事 その時、目の前の男はボクシングをやっていたという事実 眼の前で悠然と自分はスポーツをやっていると ボクシングをやっているから自分は強いと語る男に負けていた 同級生とのゲーム、テストの点数、父親との勝負以外で 初めて味合わされた敗北に唖然としてた 磨かれた技術によって捌かれる自身の拳 華麗なそして無駄の無い動きから繰り出される相手の拳に 魅せられていた、そして当てられた力に驚かされた そして私は本を読みボクシングという物を学んで 何をどうすれば、あんな事が出来るのか 力とは、そんな理不尽のために使われることに対しての怒りを覚えていた 自身が「強くなる」べき理由が「理不尽に抗うために」その理由のために そうして、私はボクシングを始めた

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