タグ： まえだと愉快な子供たち まえだうちよそ組

▽分析 真面目と正直が服を着て歩いているような、嘘をつけない直球少女──それが石井透子を表すに相応しい一言であるだろう。年相応の女の子が求める可愛らしいデザインの洋服や美味しいインスタ映えのタピオカには目もくれず、一日中オイルにまみれながら機械と向き合う方が好きだと高々宣言する姿は女子力の欠片もない──が、亡くなった父親に憧れるこの女には外面や美醜といったものには全く興味がないのである。故に、特段気にするような言葉でもない。大学にある機械工学関係のラボラトリーに常駐しており、必要以上に授業には顔を出さない。表面としては上記のように女子力の欠片もない部分を指摘され揶揄されるのが嫌だと彼女は言うが、他にも大きな理由があるようで……。 機械に強いため理数系は難なく頭に入るものの、人とのコミュニケーションが一定の線引きを超える事が出来ない程度の脆弱性を孕んでいる。文学や心理学といった部分に弱く、言葉の意味や行間、会話をしているあいまに流れる空気を理解出来ず、言葉のまま、生真面目に受け取りがちな面がみられる。それをよしとして彼女を好ましく友人として迎え入れる人間もいるものの、大半がそれを揶揄する人間ばかり。ただ、父親の善性の賜物か悪意や嫌味といった感情には滅法聡く、無意識にそれと距離を置くだけの防衛本能は備わっている。只突き放す真似が出来ないのは、優しさかはたまた善性の副作用というべきか。 ▽特徴表 　　31）天気予報士 　外を見て<アイデア>ロールに成功すれば、短い期間（［1D6+1］時間）の正確な天気を予測できる。 　降水確率や風の向き・強さ、嵐の時間帯、雷の落下しやすい場所も予測可能だ。 　　53）失敗は発明の母 　技能ロールに「96」以上の目を出して「失敗」した際、ただちに特別な経験ロールを行う。 　失敗すれば0ポイント、成功すれば1ポイントの技能ポイントを得る。 ▽職業技能・趣味技能 　応急手当　　∴ 　聞き耳　　　∴ 　図書館　　　∴ 　目星　　　　∴ 　機械修理　　∴ 　重機械操作　∴ 　制作　　　　∴ 　電気修理　　∴ 　オカルト　　∴ 　コンピュータ∴ 　電子工学　　∴ 　物理学　　　∴ ▽参加卓 　黄泉孕み／古館琉翔 　シンデレラは今夜も帰れない／古館琉翔 　壁からエビフライが生えているんだが（テストプレイ）／古館琉翔 　まんだらかばら／ソロ ▼彼女の過去 透子がまだ物心がついていない頃に両親は離婚。シングルファーザーの元で育てられ、のびのび自由に成長した。 父親である石井陶冶はＡＩを搭載した人型ロボットを制作する会社に務めており、今注目の業種ということで日々長い時間拘束されていた。休みの日は電子工学関係の工作などを買って、共に触れる事でコミュニケーションを取っていた結果透子も間もなく機械オタクに。しかし、職場の機械の不調から始まった事故により会社は火事になる。その日出勤だった父親はあえなく巻き込まれ、帰らぬ人となった。 父親の細やかな機械いじりの技術を受け継いだ事、何より自分を大切にしてくれるからこそ休みの日は彼女に付きっきりでいてくれた事が影響し、父の死を悲しむ気持ちはあれど明るく前向きな彼女に戻る事は造作もなかった。だが周りの人間による『可哀想な孤児』というレッテルで塗り固められた印象を押し付けられる事を苦痛に感じ、引っ込み思案な性格となってしまう。父親の死を悼むというよりも、『たった一人の家族を失った可哀想な人間を慰める自分はなんて優しいのでしょう』という意識が駄々漏れな大人達や腫れ物に触れるクラスメイトの存在に苛まれ、最近はすっかり大学入学時に興味を持って入ったラボに籠りがちになっているのだという。古館琉翔やラボの教授といった、彼女の過去ではなく彼女自身をよく知る人達に囲まれ、穏やかに学校生活を過ごすことが最近の目標であるとか。

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