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ネグレクトの両親に反抗し、家出をした後に同級生の紡希宅で暮らし始めた高校2年生の女の子。 外見は外国人のように繊細で透明感があるが、内面は意外と芯が強く、何事にも屈しない心を持っている。 親からの愛をもらえなかった反動で中学から高校までやんちゃばかりしていたが、紡希と出会ってからは特に彼女との思い出作りを大切にし始めた。 かなり改善はされたが、未だに「どうせ言っても無駄」「やっても何も言われない」というネガティブな考えが抜けず、しばしば紡希から指摘されている。 以下は彼女からのお話です 「私は、父や母からの愛をあまりもらえませんでした。 もちろん食事や寝る場所は与えてくれましたが、私に対して興味が無いようでした。 父も母も別々の仕事をしていて裕福ではありましたが、家で談笑することも、どこかに遊びに出かけることもありません。そういう家庭が当たり前だと思っていました。でも、友達の話を聞くほどそれが異常だと分かり、私は次第に友人の家族の話を避けるようになりました。最近知りましたが、私の両親はネグレクトだったみたいです。 高校に上がって、友達が出来て、私は家に居ないことが増えました。そんな時、父から「いのり、そんなに友達の家がいいのなら、家を出ていきなさい」と言われました。 こっちから願い下げだよ。着々と家出の準備を進め始めました。 ある日、家出をする日の計画をたてようと学校の屋上にあがると、一人の女の子が縁で座って空を見ていました。目はぼうっとしていて、一瞬でも気を抜けば落ちてしまいそうで、私は思わず声を掛けました。 名前を知ってて良かったです…。彼女の名前は羽柴紡希。2人で沢山お話して、なんて魅力に溢れてる人なんだろうって思いました。背は大きいし、気も強い人って思ってたんですが、全然そんなことはなくて、つむぎの心は壊れかけてるのがわかりました。 つむぎが一人で暮らしてるって知って、もう仲良くなるしかない！って思って、考えるより先に「泊まる！」って言ってました。 そっから高2の今までずーっとお邪魔させてもらってるんですけど、もー楽しくって！！私の分までお弁当作ってくれたり、ほつれたすそを縫ってくれたり…かつて友達から聞いていた"お母さん"の姿がそこにあったんです笑 そういうのはお手伝いさんがしてくれてましたが、その人とは違う明確な愛がある感じがして……。 私もつむぎが今まで行ったことないっていうショッピングモールとか、遊園地とか色々連れてって、沢山思い出を作ってる途中です。うちの親は家を出てからも多少の仕送りを口座に送ってくれるので、それで少しでもつむぎの負担が減るといいなぁ。いつかは私もしっかり働いて、自分の手で支えていきたい。 つむぎに出逢えて本当によかったです。 つむぎは私にとって、親友であり、姉妹であり、お母さんであり、家族です!!」

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