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ロシア在住時代：Лука Высоцкий(ルカ・ヴィソツキー) ✞パーソナルデータ ―今を時めく人気アイドルグループ「Крест（クリエースト）」。そのメンバーの一人、鴉丸ルカ。アイドル、モデル、舞台俳優、ラジオパーソナリティー…様々なシーンで活躍している彼の、様々な一面に触れました。 1.まずはお名前と年齢をお願いします ―鴉丸ルカ、27歳だよ。 2.身長や血液型、誕生日は？ ―身長は…187あたりかな？血液型はB型で誕生日は7月18日です。 3.鴉丸さんは日本人ではないと聞きましたが…？ ―そうだね、ロシアの血のほうが多いかな？でもあっちにいた時は家では日本語だったし、こっちに住んでいる方が長いから、ロシア語は少し分かるくらいなんだよね（笑） 4.好きな食べ物を教えてください ―うーん…コーヒーが好きかな。あれ、これって飲み物になっちゃうからダメ？ ―いえ、大丈夫ですよ！ ―そっか、よかった。そうだなあ、あとはゲテモノ料理とか、ワクワクするから好きだよ。 5逆に苦手な食べ物はなんですか？ ―甘いものがあまり得意じゃないかな。 6.特技はなんですか？ ―ダンスかなあ。…あ、あと最近、番組のカメラマンさんに「カメラ位置の把握完璧ですよね！」って言われたから、それ（笑） ―何か具体的なエピソードなどありますか？ ―歌番組のCM入りとかに急にカメラに抜かれることって多いんだけど、絶対すぐに目線合いますよねって言われたかな。確かに、そういう場面では他のメンバーにもカメラのことを教えることが多いかも？ 7.趣味はありますか？ ―バイオリンかな。 ―楽器といえば、メンバーの一人である終夜悠星（しゅうや・ゆうせい）さんもピアノがお得意ですよね。 ―そうだね、悠星の奏でる音色は本当に美しいものだよ。俺のは…小さな頃に母に習っただけで今じゃ偶に弾いてるってだけで、人に聞かせられるレベルじゃないから、一人で楽しんでるだけ（笑） 8.鴉丸さんは、男性向けファッション誌「MEN’S MON-MO」のモデルとして芸能デビューをされ、今もモデル活動を続けていますよね。 ―モデルとしては8年…くらい経ったかな？ずっと続けさせていただいてます。 ―モデル活動を続けていて嬉しかったエピソードなど、教えてください。 ―やっぱり、パリコレのランウェイを歩いたことが一番嬉しかったかな。あんなに人生でドキドキしたことはなかったから、とてもよく覚えてる。 9.ここからはクリエーストのメンバーの一人としての鴉丸さんを聞いていきましょう。鴉丸さんはグループではどんな立ち位置なんでしょうか？ ―メンバーカラーは紫で、セクシー担当だって言われてるかな。なんか自分で言うと変な感じあるけど（笑） 　あの中だと俺は最年長だから…お兄さんみたいな感じかな？ ―他のメンバーの皆さんは「弟」のように思っているんですね。 ―そうだね…俺は一人っ子だけど、多分弟ってこんな感じなんだろうなって。皆しっかり者で、かわいい子たちだよ。 ―コンサートのMCタイムでは、鴉丸さんが3人がお話されているのを見ながら微笑んでいらっしゃるのもよく見られる光景ですよね。 ―よく見てますね（笑）コンサートだと、大輝と天宇は熱が入ったままたくさんお話してるし、悠星がその2人に対して突っ込んだりするから、かわいいなと思って、ついつい見ちゃうんだよね。悠星には「なんで一緒に止めてくれないんだ！」って偶に言われてるから、これは内緒にしててね。 10.そんな「弟」のように思っている皆さんについて、車のパーツに例えてください。 ―うーん…大輝はハンドル。やっぱりリーダーだし、結局俺たちのことを同じ方向に引っ張ってくれてるのは大輝だからね。 悠星はブレーキ。いつも冷静で、周りを見てくれてるから。あとは暴走し始めた大輝と天宇を止められるのは悠星しかいないし（笑） 天宇はアクセルかなあ。天宇が前を向いて走ってくれるから安心してついて行けてる。たまに踏み込みすぎてずっと前を行っちゃうこともあるけど、そんな天宇に元気を貰えるよね。ついて行くのは大変だけど（笑） ―鴉丸さんはどうですか？ ―俺？俺は…そうだなあ…ラジエーターとか？わかんない（笑） 11.鴉丸さんはコンサートの衣装デザインもなさっていますが、なぜデザインを始めたんですか？ ―自分がどう見えるかっていうことは自分が一番分かってるし、メンバーのこともよく「こうしたらもっとかっこよく映るだろうな」って思うことが多いので…もっと美しく輝いてほしいなって想いから衣装デザインを始めたんです。 ―デザインのほかに、これからやってみたいなと思っていることなどはありますか？ ―最近、ライブ演出の一部を考えるようになったから、ライブ演出かな。そのための勉強も少しずつ進めてます。 12.クリエーストのファンの方々は「星屑」と呼ばれていますが、鴉丸さんにとってファンとはどんな存在ですか？ ―星屑さんたちが見てくれてるから、もっと輝こう、もっと美しくあろう、って思えるから、今ここに俺がアイドルとしていられるのは星屑さんたちのおかげだなって思ってるよ。モデル一本だったときから応援してくれてる子も、アイドルになってからの俺から見始めた子も、みんなありがたいなって思ってます。あとはなんだろ、コンサートとかだと、愛しいなって思うかな。 ―何かエピソードなどありますか？ ―俺たちが近くを歩くと、みんなペンライトとかうちわを一生懸命振ってくれるんだよね。ああ、俺たちが好きなんだなって、嬉しくて手を振り返したりすると泣いちゃう子とかいて。そういうのがかわいいなって思うな。もっとたくさんお返ししてあげたくなっちゃうから、星屑さんたちってすごいよ。 13.アイドル「鴉丸ルカ」としての今後の抱負を教えてください。 ―空で輝き続ける一等星みたいに、皆を魅了し続けるアイドルであり続けたいな。 14.ありがとうございました！よろしければ最後に一言、お願いします ―これからも俺たちは輝き続けるから、みんな、目を逸らさないでね。 ✞バックボーン ルカは、マフィアのボスであるロシア人の父とその愛人である日本人の美しい母の元に生まれた美しいこどもだった。 母はその類稀なる美しさから父の寵愛を受けていたが、ある日を境に父の訪問が途絶えた。 母は心を病んだ。彼女は歳をとって自分が美しくなくなったからだと何度も何度も嘆き、食事も喉を通らず、美しかった彼女はどんどん窶れていった。 一方こどもは、母と同等の、もしくはそれ以上に美しい顔をしていた。 母や父の周りの女性たちのように微笑んでみせれば他の者たちはみんな自分の言うことを聞いてくれた。顔を伺えば自分にどんなことを求めているのかが分かった。そうしてこどもは人の心を掌握し、意のままに操れるようになっていった。 その様子を見た父はこどもを褒めた。お前は自分の後継者になれる、と頭を撫でながら笑っていた。 父とこどもは定期的に会っていた。時が経つと、父は母のことを「しつこい」「付き纏ってくる女」と言うようになった。間も無くして母への訪問がなくなったが、父はこどもに会い続けた。母はそのことを知っていた。 母は自分に似た顔のこどもをひどく愛していた。彼女はこどもに、「あなたは本当に綺麗だわ。」「美しくありなさい。そうすればあの人に愛されてもらえる。」と教え続けた。 こどもは両親が自分のことを愛していること、父が本当は自分を恐れていること、そして母が本当は自分を妬んでいることをよく知っていた。 父も母も、周りの人間も、そして自分も、人間は等しく愚かで、哀れで、滑稽な生き物ある。 父の母への愛情が移り変わるにしたがい母は心を病み、時々ヒステリーを起こすようになっていった。母はこどもにあたるようなことはしなかったが、家中の鏡は割られ、部屋ではずっと母の悲痛な声が響いていた。 その様子を見かねた父は、療養のためと称して母だけを故郷の日本へと送り返し、こどもはこちらに残そうとした。しかしこどもは母と一緒に日本に行くと言って聞かなかった。そのため父は日本の避暑地の一等静かな場所に別荘を建て、そこに母とこどもを住まわせ、数人の世話役と護衛をつかせた。 こどもは日本に移住してきたことに伴い、苗字は母の旧姓である鴉丸(からすま)、名前は漢字を当てて瑠叶(るか)と名乗るようになる。 日本に来た母の容態は良くなるどころか、精神状態が悪くなる一方で、物に当たり散らすことが増えていった。 そんな彼女をただ心配したのか、哀れに思ったのか、世話役の1人が彼女に向精神薬を勧めた。 母は薬を勧めた世話役を側につけ、頻繁に薬を求めるようになった。騒いでは薬を飲み、錯乱しては薬を飲み…そしてついに、事件が起こった。 錯乱した母が、3階のベランダから飛び降り自殺を図ったのだ。母の様子がおかしいことにすぐ気がついたルカは、母を追いかけて飛び降りようとする母の手を掴んだ。母はルカにその手を離すよう叫んだ。そして、父に愛されるルカに嫉妬していたこと、何度か手をかけようと思ったができなかったこと、それでもルカを愛していることを吐露した。騒ぎに気づいた世話役と護衛によって母の飛び降り自殺は未遂で済んだが、母は精神病院へ入院せざるを得なくなった。 そしてルカは、追い詰められて醜い本音を吐露した母を、「愛してあげなければ」と思った。 「美しくあれば愛される」ならば「美しくなければ愛されない」。「愛がなければ生きていけない」。「誰にも愛されず可哀想な美しくないものは、俺が愛してやらなきゃ」こうしてルカの思考は形成された。 「美しくないもの」が好き。酒も煙草も暴力もドラッグも好き(但し自分は手を染めない。母の「美しくありなさい」という教えを守っているため)。特に、「嘘で固められたその奥の本音を暴いた時の取り乱した醜い人の顔」が一等好き。 母が入院してから、父から帰国しないかと提案があったが、それを無視してルカは都内での一人暮らしを始めた。…とはいっても、監視役がついているが。 ルカは日本の小学校〜高校までの教育は全て世話役によるホームスクーリングという形で学習を行った。 高校卒業認定試験を経て大学へ進学。心理学を専攻。顔がいいので友人にも彼氏にも彼女にも困らず、表面上は順風満帆な学生生活を送っていた。 大学1年生の時、友人に勝手にエントリーさせられていたミスターコンにて優勝。その際にモデルとして芸能界で活躍しないか、とスカウトマンから熱心な誘いを受ける。スカウトマンのあまりにも必死な様子と、まあ小遣い稼ぎにはなるか…という想いから芸能事務所に入ることを決める。 あまりの顔の良さにデビューからたちまち人気を博し、雑誌の表紙やブランド広告などでルカの顔を見ない日はないほど。そしてその2年後には新人ながら海外の秋冬オートクチュールコレクションのモデルに大抜擢された。美しいもので身を包み、たくさんの人に見られながらランウェイを歩いた瞬間、「この場にいるすべての人を魅了している」ということに達成感とともに強い興奮を覚えた。 それからずっとモデル業を続け、「美しさの維持」という目的と性癖も兼ねて薬を売りつけるようになる。ツテは監視役の下っ端マフィア。 私生活および芸能生活ともに順調に日々は過ぎ、4年目に所属事務所の社長からアイドルグループを作ろうとしていること、そのメンバーになってほしいことを伝えられる。モデルよりもアイドルのほうがテレビやコンサートなどで多くの人の目に触れられるだろうという理由から、その誘いを承諾し、アイドルとなる。 自分がより多くの人を魅了し愛してもらうにはアイドルグループ自体をより人気にする必要があるので、衣装デザインやライブ演出など裏方からプロデュース面でグループを支えている。他人を美しくすることもその一環。 ルカは「美しくある」ために「誰よりも魅力的なアイドル」にならなければならない。どんな手段を使ってでも。誰を犠牲にしてでも。 ✞よく分かる年表 0歳 マフィアであるロシア人の父と日本人の母の間に生まれる。ロシアに住む 8歳 (初等学校3学年) 父が別宅(母とルカが住んでいた家)に訪れなくなる、母が心を病む 10歳 (ギムナジウム5学年) 母と共に日本へ移住 13歳 母が自殺未遂 19歳 芸能事務所に入る。モデルデビュー 21歳 パリコレモデルに抜擢 23歳 事務所からのお達しによりアイドルグループに加入 ～27歳　現在に至る

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