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◇やすらはで　寝なましものを　さ夜ふけて　傾ぶくまでの　月をみしかな 　∟”もうあの人が来ないと諦めて寝てしまえば良かったのに。夜が更け、落月になる明け方まで月を眺めておりました。” ――― クトゥルフ2015［ディレッタント］ 　▲〈信用〉に＋10％ 特徴表4-7【眼鏡を掛けている】…探索者は常時眼鏡を必要とする。眼鏡を失えば、視界に関連する技能はKPの判断で20%減少することがある。 6*10P趣味技能に。 特徴表2-10【前職】…以前は別の職に就いていた。 ――― 以前は都内で植物の研究をしていた。 それなりに優秀な研究者であったものの、研究所内の人間関係のいざこざに巻き込まれて、生来の人嫌いが拗れに拗れ離職。 立派なペシミストと成り果て、とある海にある小さな島にへと移り住むことにした。 しかし例え小さな島であったとしてもこれっぽっちも人と関わる気がゼロだったので、町はずれにある丘に家を建てたきりほっとんど交流を遮断して一人のらりくらりと生きていた。生きるために必要な最低限度のものを揃える時くらいしか街には下りない。その時も基本的にはぶっきらぼうだし、さっさと終わったら帰る。（よって町の人たちの心象はあまり良くない、というか最悪）なので排他的な考えをする街の人たちとは折り合いが悪いのがデフォ。 そんな中、市場で擦り寄ってきた一匹の猫を拾い、そのまま一緒に暮らすようになった。 名前は”ナイトジャスミン（夜香木）”からとって”夜香（ヤコ）”。出会いが夜だったのもあり、その中で見た彼女が（毛の白い部分が強調されて）白く光って見えたことから。 元々自分中心に生活をしていたが、自由奔放な彼女が来てからは夜香に合わせて過ごすことも増え、以前よりも少しだけこの海の丘の家での生活に色が出るようになる。時折、我儘すぎる彼女に頭を抱えることもあるがそれも楽しかったりする。 夜香のおかげで大分、本土にいた時に疲弊しきっていた心は癒された。 研究者であった頃のコネを生かし、島の植物の研究データのやり取りで生計を立て、あとはガーデニングしたり、ビーチコーミングをしたり、夜香さんと過ごしたり…誰にも邪魔されない緩やかな生活をそれなりに満喫をしていた。 そして、しばらくそんな生活を続けた後、終君に出会うことになる。 最初は勿論、生来の人嫌いにより距離を保ちながら過ごしてはいたが、夜香が珍しく人に懐いていたことや少しずつ会話を重ねるごとに触れる彼の内面にゆっくりゆっくり心を溶かしていったんだと思う。 シナリオ時点では、唯一、心を許し、その言葉を疑うことなく信じることができる人物。 よって依存的ともいえる思慕（クソデカ感情）を抱いていることもあって、終君がすることに対しては何でも受け入れてしまう。基本的には「ああ、構わないぞ」と言って頷くこと以外しない。（激甘） ただそれだけ心を許すのが初めてなので、失った際に負う喪失感を慮っていたことは幾度もあったと思われる。人嫌いは臆病でもあるので、自身が他者に傷付けられることを無意識に恐れて予防線を張ることが多い。 傾蕗はもろそのタイプなので、やっぱり信用はしていてもその予防線は張ってしまっていたと思う。 ７つも下だし、いつ心変わりしてやりたいことに目を向けた際に自身が切り捨てられてもおかしくない、って。その時は大人らしく潔く送り出してやるつもりではあったが、毎度本土に帰る終君を見てひどく寂しさを憶える胸の内に苦笑ばかりをしていたと思われる。そして今回のようなことがあっても尚、一緒に居続けようと自身がしたことから、自分は終君と自主的に離れることは不可能であることは悟った。 好きなものは野菜炒め。苦手なものは甘すぎるもの。（果実の甘いのは平気）

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