タグ： Michel 無記名の観客席

「あのね、ぼくが知ってるのはね、全部ぼくの夢から生まれてるんじゃないのかなって思うんだよ」 「ルシェ！カンノーロあるカンノーロ！ぼく欲しい、ねルシェも食べよ〜〜！」 「あの海だけ、あれだけぼく知らないんだ。なんだろ...」 　　　─ Chi può essere Dio?  ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ │職業ベース 　宗教家[経理→年齢・HOにそぐわないことからその多言語に変更] │2015特徴表 　4-2/方向音痴(D:60%) │性格 　理性的な知識を持ちつつ、年相応の無邪気さも抱く。知っている事は多いが地頭は平均的なため、物覚えも一般レベル。(→致命的に道を覚えられない) 　基本明るく、ルシェッロには聞き分けよくあれと律しいい子でいようとする。無意識に人にくっつくのが好き。 　また典型的な子供舌。苦いのも辛いのもやや苦手。 │略歴(蛇足) 　大勢に紛れ記憶ごと曖昧な父と母。兄妹などはおらず、教団で痛い事や絶対に嫌がることはされず、ただ何となく『これはへんなんだなぁ』という認識だけを持って日々を消費していた。 　家族のことは他の人よりも好きだったが、それは他より面倒を見て優しくしてくれた、というだけ。この時点から通常の子が本能的に知る“無償の愛”の認識がややズレている子供だった。 　だから神の子として離されても泣き叫ぶほどの情は生まれなかった。しかし寂しさはぼんやりと感じ、無駄に流れてくる世界の知識がミシェルを形作った。 　幼すぎる世界は、至ってシンプルに答えを出す。『これはなに？』と。見たい、触れたい、感じたいという欲求を含め、けれどそれらを自主的に行ったことがない生命は全てをひとつの疑問としてぼやいた。知った上で知りえない情報に、好奇心を向けて。 　教団は自分が嫌がることをしなかった。だが初めて知りたがった『何』だけは許してくれない。して、改めて外出は許されない事だと飲み込み、また知らない事が生まれた。 何故自分だけ出てはいけないのだろうと。何故自分は神の子なんだろうと。 　深くは考えない。ただ、クエスチョンがそこに発生しただけ。子供なんてそんなものだが、ミシェルは黙したまま以降ずっと出たいという欲求が止まらなかった。 　そして見知らぬルシェッロに呟いたのだろう。「そとってどうなってるの？」と。 　4年間で多少の道徳と倫理を覚えた。更に夢見る知識が増えて、多分、恐らく、今ルシェッロと一緒にいることはみんなが怒ることなんだろうなと分かった。分かっただけで詳しくは知らないが。 　この先どうするか、などは問題ではあるが、どうすればいいかなんてミシェルは知らない。知っていることも、知らないこともまだ多すぎる。だから自分が今やりたいことは、このままルシェと好きな事をしていけるオトナになる事だけだった。 通りすがりの親子「ママ！見てワンちゃん！」「あら〜可愛いわねぇ、ほらバイバーイって」 ミシェル「あ！チルネコデルエトナ！(知識125)」  ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ミシェル... 由来：大天使ミカエル。フランスの男性名でミシェル。人祖アダムの天上界の姿はミカエルであったとも言われる。 サマエルが如き悪意の蛇に成らず、この楽園は自らで出て往く。

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