タグ： 琴音

うっすらと覚えているのは、自分には兄がいたこと。 兄・・・といっても、血が繋がっていたのか、ただ慕っていたのかは今では分からないことだけど。 その日々はとても幸福で、温かな記憶。 私の願いごとは何だったか・・・この道を進んでいけばわかるだろうか。 天真爛漫に生きる事。それが私の在り方で、これからさきもこうして生きていくのでしょうね。 我侭に聞こえる言葉も、自分勝手な言動も。全て自分を素直に表現してるが故のことだもの。誰にも文句は言わせないわ。 好きに生きて何が悪いの？....でも、たまには叱ってほしいこともあるんだよ。 好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。そうして生きるのが一番楽しいでしょう？ だって私が私であることは今も昔も変わらないのですもの。私は私。 幸福な記憶も苦い思い出も、皆が一緒にいてくれるだけでとっても幸せ。 父様も母様も、姉妹も親友も、全部全部、私が守ってあげるの。・・・だって、私。ここのお嬢様よ？一番上が下を守るのは当然じゃない。 さぁ・・・私の刃、受けてみなよ！！ 自分の父の跡を継ぎ、ミュンヒハウゼン家の当主に位置するアンデット。 未だにお転婆な性格ではあるが、年長者として、家長としての威厳をもつ。 今では冷静な判断をしっかりと行えるようになった。 しかし、屋敷で執務をしている最中に姉妹であるスー、ルーリア、カレン、親友のエンドレも姿を消した。 そして、いつもは小言をいいつつも側近として勤めるトグサまでもが消えた。 彼女は焦る心を鎮めながら屋敷を飛び出す。 そして、愛犬。アンデッドのダニーと共に旅をする。 愛する家族達を探す、永い永い旅に....。 /そして、とある研究所にてメノウ、エルーナ、リリィというドールと出会い彼女達を助ける事に成功した。 彼女達とは行き先が違うため一度別れることを決意。そして再会の約束をして再び旅の続きを始める。 /吟遊するように終わった世界を旅をする。メノウ、エルーナ、リリィを幾重もの困難を切り抜け捕らわれの館を抜ける。 彼女たちを同じように心を寄せ合うアンデット達のいるコロニーへと導き彼女は再び旅に出る。 自分の家族を、親友を、大切な部下を探す。この旅で見つけた写真を頼りに。

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