タグ： 特殊ロスト

自己評価が低く、自我も薄いために、悶々と自分はもしかしたら人にとって害なのかもしれないと考え始めてから、ずっと、これ以上自分のせいで苦しむ人をなくすために死にたいと思いながら生活している。自分のおかげで喜ぶ人がいなくなるより、自分のせいで苦しむ人がいなくなる方が世界にとっても良いと考えている。 見える範囲に自傷のあとはないが、主に二の腕、腹部に大量の切り傷がある。事務所は自傷癖を知っており、露出の多い服装をNGにしている。家族は知らない。事務所のすすめで診療内科に通っているが、幽自体が他人に対して自分の考えていることを曝け出す性格ではないため、回復の見通しは立っていない。 6歳のころから子役として芸能界に立っており、その類い稀なる美貌からありとあらゆるアプローチをもって映画やドラマ、CMやバラエティにも引っぱりだこだったが、一方で「顔採用」など若くして成功を収めた幽に嫉妬し、または信用できないといった叩く声も多く、10歳頃、ある事件をきっかけにぱったりとテレビ出演をしなくなる。その頃から希死念慮を抱き始めており、漠然と自分は生きているだけで人を不幸にしているのではないかという不安を抱えて生きることになる。 15歳から芸能復帰するが、テレビ番組ではなく舞台役者としてささやかに活動するようになる テレビ出演を止めたときに両親の喧嘩も絶えなくなりまたたく間に離婚。蒼海は母の元で生活するようになる。 母親は「お前がもう一度芸能界に復帰してくれたら」とばかり口にしていた。悪い人ではない。ただ、シングルマザーというのは子供にはわからないほどに苦しいものだっただけ。そして蒼海はそれを正しく自分のせいだと感じるようになる。 芸能復帰してからも蒼海の感じる限りでは周りからの目は冷たく、やはり自分はどこにいてもいけないのだと、母親だって自分がいなければもっと自由で楽しい暮らしができたのにとより一層自分を責めることになる。 母さんに俺ができることなんて、こうやって少しでも母さんの負担を減らしてあげることくらいなのに、なのに上手くできなくて申し訳なくて仕方がない。もっと明るく育てば、もっとしっかりしていれば、ストーカーなんかに怯えなければ、あのとき、芸能界を去らなければ、俺が、俺があのとき全部我慢してさえいれば、もっと、もっとたのしい人生だったのかもしれない。けれど、もう、戻れないから、せめて、母さんも世界も同期も、少しでもたのしい自由な時間が増えるように、今死ぬのが最善じゃないのか。今なら、まだ、自分がいなくなったら、きっとみんなが我慢なんてせず、みんながしあわせでいられる。 俺は疫病神だ。呪われているだなんて結局、自分が可愛いだけだ。そんなの、誰も幸せになんてなれはしない。 これ以上、不幸の元になりたくない。誰のことも苦しませたくない。誰も、傷付けたくない。 10歳のストーカー事件 当時から美少年だった蒼海にはストーカーがいた。けれど蒼海以外はそれを問題を起こしたくないが故に黙認。蒼海もそれを受けて自分が我慢をすればよいと判断していた。 しかし、ストーカーの行為は次第にエスカレートし、襲われた蒼海は腹部に切り傷を負う 蒼海は自分の身に危険が迫った経験から完全に人間不信となり、芸能界を一時的に離れ、学校にも通わなくなる。 好意ですら己に刃を向ける、周りは悪意だらけ、蒼海は全ての物に対し猜疑心と恐怖を抱くことになる 強い不安感や恐怖、ストレスを感じた際に切り傷痕を握り締める癖がある 今まで試した自殺 ・腹部に包丁をつきたてて失血死(家を訪れたマネージャーによって救急車が呼ばれた) ・カフェイン剤のOD(仕事現場へ向かっている際に激しく嘔吐し発覚、入院) ・自室での絞首(準備段階でマネージャーに発見され没収された) 自傷 ・カット ・殴打 ・OD

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