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ひよし ざくろ 柘榴のように赤い瞳と毛先を持っている。 好物はザクロとトマト。酸味のある食べ物、特に果物が好き。 普段からおやつ感覚でプチトマトを食べている、保健室の冷蔵庫に常備しており、秋になるとプチトマトがザクロに変わる。 「〇〇先生もザクロ(トマト)食べます?」 大人しめの性格で、ゆったりした話し方。 誰に対しても愛想のいい笑みを浮かべて接する。 高校卒業までは地元：沖縄で過ごし、大学入学を機に本土へ上京したので、プライベートや親しい人との会話では若干の方言が出る。 HO3から見た各先生への印象･関係性と呼び方 HO1_脩槐先生(のん)：えんじ先生 HO2_行町先生(寺園)：あるきまち先生 HO4_川瑞樹先生(ズチ)：みずき先生 -------------以下、HO内容-------------- ●過去について 「柘榴のように赤い瞳と毛先」は、両親のどちらにも無い色。髪の大部分を占める灰色は父親譲り、顔つきは母親似だが、異端な"赤"が目立ってしまい、「"これ"はうちの子じゃない」と母親が受け入れられなかった。 日に日に錯乱していく母親を見ていられなくなった父親が、離婚することを決意。柘榴は父親に引き取られた。 しかし、父親一人で仕事と育児を両立させる事は至難で、柘榴が中学入学すると同時に、ストレスと過労により父親が他界。父方の親戚を転々とするが、何処でも"赤"が異端となり気味悪がられ、親族･学校でたびたび虐められてきた。 元々ひとりっ子で父親以外との交流が無かったのもあるが、高校卒業までまともな育て方をされなかったため、「愛情」を知らないまま「人の顔色を伺う事」と「愛想笑い」が得意な人間へと成長してしまった。 誰に対しても人当たりのいい笑顔を向ける反面、人に嫌われる事を極端に恐れているので、自分の懐へ入れないよう常に一線を引いた接し方をする。 記憶の中の父親は、常に多忙で疲れた顔をしていたが、「父さんの教え子が可愛くてね」と嬉しそうに、愛おしそうに話していたことを強く覚えている。 その為、父親と同じ教師になれば、自分も誰かを愛することが出来るのではと教師を目指した。 養護教諭になったのは、生徒と身近(物理)に触れ合えるし、ほかの先生との交流が少なそう、という理由から。 母親からの愛情を知らずに育ったので「女性から愛される事･女性を愛すること」がどういったことなのか知りたいと思っている。 ●自殺した生徒について 家庭環境が似ている、自分と同じ果物の名前を持っている、という些細な理由から、当時一年生だった彼女に興味を持った。 食べ物の好みも近いらしく、彼女が保健室に来る度に「他の子には内緒だよ?」と言って、常備しているザクロ(トマト)やお菓子などを振る舞っていた。 ある日、彼女から「保健室にいるときは落ち着く、先生の傍は居心地がいい」と言われた際に、「この子なら自分を愛してくれる、自分も愛せるかもしれない」と思う。 その日以降、彼女に対して、他の生徒とは違う自分なりの特別扱いをしていく。休みの日に遊びに連れて行ったり、彼女の誕生日にプレゼントを渡したり。 柘榴自身、彼女と交流する時間が、何よりも楽しみだった。 「杏さんのこと、でーじ、かなさんよ？」

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