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始まりは15年前。通っていた小学校がジャームによるテロの対象となり、正太郎はその事件に巻き込まれる。現場に駆け付けたUGNエージェントたちによって、大きな被害が出る間際のところで主犯のジャームは討伐されたが、この際の余波から感染していたレネゲイドウィルスが覚醒。小学3年生にして突如、非日常の世界へと足を踏み入れることになったのである。覚醒後は保護されUGNチルドレンとなるも、本人の希望もあって表面上は以前と同じような学生生活を続けることが許された。一方で、まだ小さな子供であるという点に目を着けられ、敵の警戒心をうまく掻い潜れる尖兵として度々レネゲイド事件に駆り出された。彼にとっての転機となるのは、オーヴァードとなってから3年後の小学6年生の終わりの時。初めての自分の卒業式の、その翌日。朝目が覚めると、岩代正太郎の肉体は小学1年生に相当する状態まで時間が巻き戻ってしまっていた。不幸中の幸いとして記憶の喪失は逃れられたものの、異常事態によりUGNは彼を家族から隔離する。一月ほどの検査の結果、この若返りは彼が感染している“古代種”のレネゲイドウィルスに起因していると診断された。このように特殊な例は報告されたことがないが、何が起きても不思議などないのがレネゲイドの恐ろしさだ。研究員の仮説では、正太郎が発症していたシンドロームが、時間の流れを歪めてしまうバロールと遺伝子変化から不老長寿さえ発現させてしまうブラム＝ストーカーの二つであった事も、今回の事態に影響を及ぼしているのではないかと推察されている。古代種感染者は通例として発現した瞬間から肉体が歳をとらなくなるとされていて、その事を伝えられた彼は深い絶望の底に叩きつけられたが、それから半年の観察期間を経たときには肉体の成長が確認された。処遇については、正太郎が古代種の感染者であるとの診断結果が出た時点でUGNが両親の記憶を処理してしまっており、レネゲイド研究の一環のためにも彼はUGN研究施設に住み始めることになった。警戒されにくい小学生オーヴァードを起用しての強襲は、既にその有用性が明らかとなっていたことから、彼は再び小学生を1年生から始めるよう判断が下される。二回目の小学校生活は、既に経験してきたことの繰り返しであり、訪れるはずだった中学校生活に期待を膨らませていた彼にとって大きな苦痛となった。しかし、かつての同級生や後輩の話を時折耳にしながらも、正太郎は新しい同級生との日々を積み重ねようと努力していく。そして、二度目の小学校生活にもすっかり馴染み、一度目とは異なる仲間と違う思い出を築き上げた6年間に、ようやく迎えた再度の卒業式。他人よりも遥かに遠回りしてしまったけれど、またこうして明日に期待感を抱ける日が訪れたことの幸せを噛み締めて、12年間の小学校生活に幕を降ろそうとした。だがやはりその翌日。正太郎の肉体は6年という月日を忘れてしまっていた。前回以上の絶望に耐え切れず研究施設から飛び出したが、彼の行く先などもはやあるはずもなく街をただ彷徨うばかり。一日そうして時間を過ごしてしまうと、街中で偶然にも高校生くらいと思しきグループと出会う。楽し気に話をして笑いあいながら、もう大人の歩幅で己のすぐ横を通り越していく数人の男女の横顔に、かつての級友の面影を見つけてしまった正太郎は、その場で衝動的に自殺してしまう。しかし結局死ぬことは叶わないどころか、以前にも増して肉体は死に難いものになった。未来に対する夢も希望も絶たれた彼は、目の前の愉しみだけを追い求めて惰性的な日々を送るだけの人間へと変わる。そして三度目であるという点を利用して、小学校生活という享楽に耽っていく……。 不滅のショタ。 死ににくい系ショタジジィ。 ショタに弓はインスタ映えしそう。 今は同級生と比べて身長が低いけど、いずれは成長して皆を追い抜いてやると思っていた。

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