タグ： noe321835049 ドロップアウトディスパイア

-60を超える技能 　《回避》《投擲》《青龍刀》→用心棒としての役割をメインに修練した。 HO2／雷 武巳（れい うーいー／らい いさみ） 　＜遺書屋＞の片割れ。遺書を書かせ、見届けたのちにその対象を必ず殺す者。柳葉刀と暗器使い。 　褐色肌で大柄な体に黒髪金目の黒豹のような男。中国出身であるため、名前の読み方が中国式と日本式で二種類存在する。本人はどちらでもいいようで、普段はイサミ、あるいは呼びやすくライ、レイと呼ばれる。 　孤児であったが、3歳の時にHO1に拾われ、兄妹のように育つ。世話係兼用心棒のような役割も果たしている。彼女の親が闇医者であったこともあり、鍼治療の技術を持つ。 　寡黙であまり言葉を話さない。黙々と役目をこなす、HO1に従う影のような存在。 　HO1のことを、ことある事に美辞麗句で誉めそやし、徹底的に甘やかす。普段寡黙なくせに、こういう時だけギザったらしい台詞がすらすらと出てくるのは何故なのか。たぶんシスコンフィルターがかかっている。かといって盲信するわけではなく、悪いことを諌める程度の良識は持つ。 　イサミは特段遺書に興味は無い。HO1の望みをできる限り叶えてやりたいと思っているだけだ。彼女が遺書に惹かれていることと、その理由が彼女の友人にあるらしいことは知っているが、詳細は知らない。 　あの子は遺書の一体どこにそんなに執着しているんだ。その疑問を解き明かすために遺書屋に付き合う。 　イサミは迫害されていた南部の遺民族の生き残りだ。その特徴をよくよく受け継いでおり、差別の対象となっていた。 　満腹になるまで食べ物を食べたことなんてない。同胞でさえ、皆余裕がない。助けなんて期待できない。石を投げられて、盗人とののしられて、たくさん絶望して、たくさん死んでいく。 　その日、イサミは死ぬはずだった。母も父もとっくにどこかわからず、体に力が入らない。どうしてそうなっていたのかも覚えていない。むしろ、そんなことを考える物心がついていたのだろうかと後から考える。 　三途の川を渡りかけていた時、女神が微笑んだ。記憶がおぼろげだが、その微笑だけははっきりと覚えている。それだけで自分は助かり、地獄から抜け出した。 　もし、HO1に拾われなければ野垂れ死にしていたことだろう。そのことに恩義を感じ、彼女をどんな脅威からも守ろうとする。 「ああ！　お前がこの手にいないなんて……。もう生きてはいられない。 　太陽のように眩しいお前に置いていかれたら、俺は真っ暗な地獄取り残されてしまう。こんな地獄にいても仕方がないんだ……」 「そうだな……すまない。お前があまりにも愛くるしいものだから……。 　美しく気高いお前には不適切だったな。謝罪を受け入れてくれるかい？　ミコト」 「おはよう、ミコト。今日も美しいな。 　朝一番にお前の顔を見ることができるなんて、私はなんて幸せものだ」

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