タグ： 一期一振

外見で騒ぎ立てられる事を厭ううちにひとりでしかできない事をして生計を立てる道へと突き進んだ日本画家志望の美大生。日本画はいいぞ。 日々ストレッチャーの上にあぐらをかき胡粉と膠片手に一筆一筆に魂を込めている。日本画はいいぞ。 人よりもすくすく成長したことと、日本人らしからぬ体躯に加えた地黒の肌によりむやみに構われ続けて育った結果喧しい生き物がどうにも苦手。テンションで生きているようなデザイン科は特に苦手。 最近気配や物音を察知して逃げることを覚えた。 最近I〇stagramを始めた。作成途中の作品を載せる中でふとした出来心で一眼レフを買うくらいにはのめり込んだ。むり。 某作家の作品展で触れた静謐な世界に惹かれたこと、己の気性との合致もあって美大まで進んでしまった。やっちまったなと思ってこそいるが特に後悔はしていない。 尚バイト先は美術館受付である。 ■ひなげしの君向け設定追記 ◐手にかけたくない人物、人物…。母…？顔がそっくりだとよく言われるが、手にかけたら自分の死に目に合うような心地になるんだろうか。 ◓相州広光(故人、雅号は新藤五氏)の作品に惚れ込んで筆を持ったという経緯も有り、恐ろしい程に氏を尊敬し、想いを寄せている。一般公開された式には参列した。香典返しはもはや聖遺物である。 「1度でいいから、描いた絵を見てもらいたかった。初めてあった時に交わした約束を守れている俺を、もう一度見て欲しかった。…もういちど、絵を書くようになった俺と、絵描きとして言葉を交わして欲しかった。」 ※描写に使うなら姿はやさしげなモブおじさんとかそういう感じでこうふわんと相州広光してもらえれば助かる。 【9月2日、ひなげしの君へ】 面食いになった。

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