タグ： 商店主ベース 野菜の仲間 HOバレ有

【あたたかな幽霊】 　HO2：人を殺した。HO1を愛している。 【職業】 　商店主/店員ベース 　職業ポイント：［EDU×10+APP×10］ 　特記：交渉の際、相手の〈言いくるめ〉〈値切り〉に-10％のペナルティー。 　　商品知識としての技能→生物学：花に関する知識 【2015特徴表】 　特徴表2-7「珍しい技能」 　探索者は［INT×5］％の、日常生活には役立たないが特定の人を感心させるような技能を1つ、キーパーと相談した上で持つことができる。 　特徴表6-4「実は生きていた」 　生き残るすべに長けている。死からの生還のチャンスが通常の次ラウンド以内ではなく、5ラウンド以内に伸びる。 【過去】 　蔭埜、というのは親に着けてもらった名前ではない。ただ、名前がないのは不便だからつけられた。本当のHO2である双子の光毅（みつき）によって。 　蔭埜でいるのは光毅の前でだけ。それ以外の時は光毅として生きてきた。 　生まれたときから、二人は同じで、何もかもが違っていた。顔だけは瓜二つだったけれど、それ以外は性格も、好きなものも、人間としての格も何一つ同じものはなかった。蔭埜は光毅になるけれど逆はない。だってそもそも「蔭埜」なんて人間どこにも存在していないのだから。 　華道の家元で、由緒正しき家の跡取りとして光毅は育てられた。古くからの伝統を重んじる家柄で、双子という存在は縁起が悪く忌み嫌われる存在だった。だから、その片割れはいないものとして扱われることとなった。生まれたときからそんな扱いを受けたものだから、その扱いが普通じゃないということに気が付いたのはずいぶん大きくなってからだった。 　光毅は、それはそれは大切に育てられた。跡取りだから、というのもあるが、光毅の身体が弱かったことも影響していただろう。光毅が困れば誰もが手を差し伸べた。そんな環境だったからか、光毅は少し、いやかなり、わがままで傲慢な性格になったようだった。それでも光毅の周りには自然と人が集まる。不思議と人を引き付ける魅力を纏っていた。光毅にあの人好きのする笑顔で「たすけて」と言われれば、それを拒む方が難しいというものだ。それは、蔭埜も同じであった。光毅のために何かしてあげたい、しなければ。だってそれだけが蔭埜の存在意義であり、存在を許されるたった一つの方法だから。憎らしいと思いながらも、光毅のことは好きだった。物事の分別が付く年頃になって、自身の置かれている状況の異質さに気が付いた時、どうして選ばれたのが自分じゃなかったのだろうという疑問が浮かんだのと同時にああ、光毅が光毅だったから選ばれたのだと納得してしまった。愛想のよさも、要領の良さも、才能も、光毅はすべてを持っていた。体が弱いという点を除いて、蔭埜が光毅に叶うものは一つたりとも持ち合わせていなかった。だから、当然のことなんだと受け入れた。 　光毅との入れ替わりは、光毅の気まぐれな提案により始まった。体がしんどいから適当に自分のふりをして振る舞っておいて、と言われ、そこで初めて外に出た。成り代わるのはそれほど難しいことではなかった。だって、誰よりも傍で彼のことを見続けてきたから。憧れ、焦がれ、嫉妬して、常にその存在を目に焼き付けてきたから、彼ならどう振る舞うかというのを想像するのは容易かった。都合の悪いことは曖昧にしておけば、光毅でいる間は周りが勝手に何とかしてくれた。 　光毅の精度はこなせばこなすだけ上がっていった。反比例するように、本来の蔭埜としての自我は融けて、自分自身でも段々と分からなくなていった。その頃から精神が不安定なものとなった。 　光毅が家出をするといった際には驚いた。こんな恵まれた環境にいるお前が、それを言うのか？とも思ったが、蔭埜でいる時間と同じくらい光毅として過ごしてきたからこそ光毅の言い分も理解はできた。いずれにせよ、光毅のいないところでなんて生きてはいけない。彼についていくのは決まりきった答えだった。体の弱い光毅もどうやら自分がいることで助かるらしく、そう考えると悪い気はしなかった。 　仕事は、光毅が見つけてきた。やりたい仕事内容を選んで、求人を探して、面接を受けるのもすべて光毅がやった。当然だ。これは光毅の人生なのだから。蔭埜はその光毅の姿を借りることしかできないのだから。でも、せっかく始めた仕事だったけれど体力的に続けるのは難しそうだったから働くのは蔭埜の役割になった。これまで通りに。その代わりに光毅が家事を担当するかといえばそうではなくて、仕事も、掃除も、家事も、蔭埜が担っていた。のだが、最近になって光毅が自分で家事をすることが増えた。どういった心境の変化かは分からない。まあ、家事をしてくれるのは普通に助かるのでありがたいと思う。光毅に比べれば健康体だし体力も筋力もあるが、それでも一人で全部こなすのは大変だから。なんでも器用にこなす光毅に比べ、蔭埜は別に器用なわけではないため、慣れがある分光毅よりも手慣れているはずなのに料理の腕は既に光毅の方が上になっている。 【人物】 　〇蔭埜 　健康であること以外すべてにおいて光毅に負けている。 　光毅でいるときだけは完ぺきに振る舞っていられるが、光毅の皮を取ってしまえば途端に精神が不安定になってしまう。 　自虐的で自罰的、他責思考が強くそれでいて自己愛が強い。自己肯定感は皆無。まともな精神状態ではないが光毅を精神に同居させることで安定を保っている。 　精神安定剤が手放せない。 　体の弱い光毅に成り代わって過ごすことがあるが、大抵のことは光毅の周りの人間が手助けしてくれ、それに対して優越感と同時に苛立ちを覚えている。 　成り代わるためには容姿が光毅から離れてはいけないため、体重や筋肉量の維持が欠かせないがこれが結構大変だったりする。 　〇光毅 　双子の片割れ。体が弱いためか少しワガママで、誰かが自分に何かしてくれることは当たり前だと思っている。一緒に住んではいるが、何かと都合の悪いこと(仕事など)はよく押し付けられる。（シナリオから引用） 　整った容姿をしている。人を惹きつける魅力があり、彼の周囲には常に人が絶えない。 【HO1について】 　生まれて初めて自分に対して優しく接してくれた人物。もちろん、その対象は蔭埜ではなく光毅に向けてのものだったが。 　その優しさに、激しく恋焦がれた。もっと沢山その優しさが欲しくて、自分だけに笑いかけてほしくて、彼女が自分だけのものになったらそれほど幸福なことはないと思えた。 　自分が何者なのかも、何がしたいのかも、何が欲しいのかも何も分からなかったけれど、彼女だけは本気で手に入れたいと思った。 　思ったけれど、それは叶わない。彼女には光毅として接し、光毅も光毅として接している。彼女の中に、蔭埜という存在は1㎜だって存在していない。いない人間を好きになってほしいというのは土台無理なお願いだ。 　精神を崩したのは彼女への想いによるところが大きいように感じる。だって、彼女がいなければこんなにも自分という存在が無いのだということを実感することはなかっただろうから。 　蔭埜としての自分を見つけて欲しい。認めて欲しい。見て欲しい、見て欲しい、見て欲しい、見て、見て、見て、見て。　　お願いだから。 　でもきっと。彼女が自分を見てくれているのは光毅を演じているから。光毅じゃないなら、蔭埜なら、きっと彼女は見てはくれないだろうから。 　この仮面をはがすことは、出来ない。 【情報】 　誕生日：3/29 　血液型：O型 　好き：HO1、光毅 　嫌い：光毅、人間 　好きな食べ物：甘いもの 　嫌いな食べ物：お酒 　利き手：左（矯正して現在は両利き） 　飲酒：しない 　喫煙：しない 【共有用】 　PC：檜浦 光毅（ひうら みつき） 　性別：男 　年齢：23歳 　身長：182cm 　実家が華道の家元で、由緒正しき家柄。 　生まれつきの病気により虚弱体質。そのため大事に育てられながらも厳しい教育を受けてきた。 　自分一人ではできないことが多いため、周囲の助けを借りることが多い。特に、HO1に対しては甘えっぱなし。 　他人が自分のために何かをしてくれるのが当然だと思っており、わがままで傲慢。 　そのくせ人に甘えるのが上手く、どこか人を引き付ける魅力を持っているため、その容貌も相まって他人に取り入りかわいがられることが多い。 　困った顔で申し訳なさそうに「たすけて」と言えば大抵のことは何とかなると思っている。実際何とかなっている。 　小、中学の頃はHO1に会うために上級生のクラスに頻繁に訪れていた。体操服を貸してほしい、水筒忘れたからお茶ちょうだい、等適当な理由を付けていた。 　体育や運動会などはずっと見学していたが、勉強はかなり頑張っていた。家が厳しく成績を下げることは許されなかったため必死だった。 　門限も厳しく、放課後はすぐに家の人間が迎えに来て自由な時間はあまりないようだった。 　そんな生活に嫌気がさしたのか、大学卒業と同時に家を飛び出した。現在はアパートを借りて一人暮らしをしている。 　急な一人暮らしですぐに働く場所を見つけなければならなかったため、即戦力で働けるのはこれしかないか、と花屋で働くことを選んだ。 　【情報】 　誕生日：3/29 　血液型：O型 　好き：HO1 　好きな食べ物：お酒 　利き手：左（矯正して現在は両利き） 　飲酒：する

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