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ぼんやりとした不思議な気配を漂わせる性別不明のミュージシャン。おそらくハーフであろうと思わせる鶯茶の髪色と碧眼が特徴。小柄ではないが線が細く、色白。 　一人称は「ボク」、二人称は「君、貴方」 　口数が少なく物静かだが、案外言いたいことははっきり言う。常から無表情で傍目から見ると何を考えているのかわからず、不思議ちゃんに思われることもしばしば。マイペースな反面、礼儀や作法はしっかりしており、所作の美しさが垣間見える。自分の話をするよりも他人の話を聞くことが好きな聞き上手。 　極度の方向音痴であり、高い洞察力(特徴:鋭い洞察力)や直感で相殺しても目的地まできちんと辿り着けるかどうかの打率は3割ほど(特徴:方向音痴)。本人も自覚はあるため、スタジオやライブハウスに行く時にはメンバーに随伴している。 　頭は悪くなく(INT15)、割となんでもこなせる器用さもある(DEX18)にも関わらず、方向音痴をはじめとして周囲の人間に目が離せないと思わせる頼りない雰囲気を持ち、本人も何故か自分は1人では生きていけないだろうと思っている。そのため最低限の愛嬌はあり、知り合いは多い方であると同時に危ない人間も寄せ付けてしまう質。だが決して人に依存することはなく、いざという時には1人でどうとでもできるポテンシャルを持つ自由人。 　家族は祖父母と兄(姉)がおり、兄(姉)は香坂翠という元モデルにして、現在SSRというブランドのデザイナー。一応現役大学生であり、バンドと学業の傍ら書店とバーやレストランでのピアノ演奏のバイトもしている。一人暮らしで家事も1人でやっている。趣味は読書で意外と文学好き、あと風呂が好き。 　バンドではキーボードと作詞作曲を担当。抜群の音感(聞き耳:90)と高い演奏能力でバンドの縁の下を支える。ノリにノるとガンガンBPMが高くなる欠点はあるが本番では極めて安定した演奏をする。製作する楽曲は力強く繊細な人間讃歌が多い一方で物悲しく、人の孤独に寄り添ったような楽曲やひたすらにノリが良く元気が出るような楽曲、しれっとクラシックアレンジやジャズアレンジまで音楽製作の引き出しが多い。また歌唱力も程々にあり、サブボーカルやハモリを担当している。自身の経験がまだまだ少なく、多くの楽曲は自身の体験を元に作成はされておらず、他者の話を聞いたり、イメージしたものが主である。自分の制作する楽曲すべてを誇りに思っているが、何よりも楽曲に際して柔軟であることが1番の強み。 　燈が乳飲み子の頃に父母は蒸発、以降は母方の祖父母の家で育つ。田舎でハーフのしかも親に捨てられた子供ということで苦労した兄(姉)の奮戦によって地域一帯は平され、燈が小学校に上がる頃には、あの香坂翠の兄弟(姉妹)ということでその手のイジメは一切なかった。どころか燈の独特の雰囲気に当てられ絆されることがしばしば。 　元芸妓の祖母から美しい所作と相手の心理を汲み取る術を叩き込まれる(心理学:80)。体が弱く祖父から格闘技を教わることはなかった代わりに祖母から小唄や三味線など音楽的な教養を教わり、これらが燈の音楽の基盤となっている。いち早く燈の耳の良さに気づいた祖母によって、知り合いからピアノを教わるようになり、音楽にのめり込んでいく。 (A1-「たぶん、6歳ぐらい…？お婆ちゃんに三味線を教えてもらったのが最初」) (A2-「…技術は、まだまだだけど…キーボードも、ピアノも、可能性は無限だから…思考の赴くままに、積極的にやってみる、あとエンターテイメント性を大切にする…ってこと、とか？こだわり…？」 　都市部の高校を志望し、先にデザイナーとして上京していた翠を追う形で上京し、数年翠と同居。しばらく共にいるうちに翠がデザイナーとして情熱を燃やし、とてつもない執念を持ってある天才を追う様を見て、誰かと切磋琢磨して才能を磨くことに憧れを抱く。 　音楽活動の盛んな高校に入学し、どこの部に入るわけでもなく助っ人ピアノ要員としてジャズやオーケストラ、合唱部、ミュージカルなど様々な部に顔を出し、場合によってはアンサンブルなどの編曲も請け負うなどしていた。その際にキーボードの助っ人として呼ばれた軽音部でロックとバンドという存在に出会う。 (A3-「………難しい。…情熱の卵…一番険しい道…一番やりたいこと…執念…とか…ごめんね、自分の話、するの…得意じゃないから…」) 25【鋭い洞察力】 優れた感覚の持ち主であるため、〈目星〉に+30% 42【方向音痴(D)】→興味ポイント40追加 〈ナビゲート〉の基本成功率が1%になる。加えて、経験ロールで成長させることは出来ない。 以下、誰がロックを殺すのかHO2 秘匿アリ 　高校に入学後、翠としばらく共にいるうちに翠がデザイナーとして情熱を燃やし、とてつもない執念を持ってある天才を追う様を見て、誰かと切磋琢磨して才能を磨くことに憧れを抱く。 　高校でロックに出会ってからMr.Noise名義で独自に作詞作曲を行い、自身の声でレコーディングをしてみるも自身の思っているものにはならず苦悩。以降はVOCALOIDなどを使用して楽曲をネットにあげている。 　その後、今のバンドメンバーと出会い自身の作成した楽曲を藤堂がメインボーカルとして歌いあげ、自身の曲のイメージにピッタリと合致し興奮すると共に、自分が歌いたい自身の曲を藤堂の方が見事に歌いあげることに愕然とする。 　作詞作曲、そしてキーボードあるいはピアノの才に恵まれていた燈は自身が一番求める歌唱力、歌い手、ボーカルとしての才能は、藤堂のそれには到底及ばず、純粋に藤堂に対し好意や絶賛の思いはあるが、切磋琢磨という輝かしい感情ではなく、嫉妬や羨望といったドロドロとした感情を抱いていることに困惑している。そのためそうした感情を毛嫌いし、表には決して出さない。だがいつか追い越すという決意は固く、香坂家の泥臭いハングリー精神は確実にうちに秘めている。

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