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「俺の所に来る奴は総じて俺のATMになる運命だ」 「知るか、俺様は天才だから何をしても許される」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 現代日本社会で発生する薬物関連の事件にて、元を辿れば4割ほどの違法薬物を生成しているとされている人物。 凄腕の薬剤師である事と裏社会に実在している闇医者であることは判明している。 治療費を払わずにいると公言していた人物が内臓を全て除去され開腹状態の遺体として放置されたり、行方不明だった人物が自宅の風呂場で薬漬け&上半身のみの状態で『生きたまま』放置されていたりと、高度の技術を持ち合わせているのは確実。 接触方法は二つ。 一つはとある廃病院の何処かにある電話機から、近くに刻まれた電話番号に対して『バイト希望』と告げれば、"採用"された場合は翌日、自宅の郵便ポストか自身のスマホのメールに薬死如来の診療所の住所が送信される。 この方法の場合、警察や薬死如来に悪意を持つ者は絶対に"不採用"とされ、割れた鏡の破片が郵便ポストや職場に届けられる。 この法則は外れないため、ルーマーの協力があると予想される。 もう一つは直接、薬死如来の診療所に赴く方法。 現代社会の中でも治安向上が中々されない地域の裏路地にあるが、この方法は周辺住人からかなり妨害を受ける。 特に警察が赴けば最後、殺してでも食い止めると言わんばかり。 薬死如来はある程度の治験と引き換えに周辺住民へ無償で医療を施している他、薬漬けキャンディーが常設されているという噂があり、薬漬け状態の犯罪者が薬死如来というキャンディー製造器を守るために死に物狂いで抵抗するからだ。 最も妨害を受ける時点で大騒ぎになるので、突入前から住人や犯罪者たちを一人残らず買収したりしなければ、辿り着く頃には診療所はもぬけの殻である。 ■事件経歴(頻繁に話にあげられる物を抜粋) ・古武術道場炎上事件 12年前に発生した最初とされている事件。 ■■市にあった道場から悲鳴が聞こえてきたと通報され、警官が駆けつけた時には既に遅く、道場は火に包まれていた。 発見された8人の遺体を解剖し、内2人から薬物反応を検出。 違法薬物をブレンドして作られた警察未登録の薬物であり非常に強力なドーピング剤であったこと、その2人を除いた遺体の死因が刃物による出血死であることから、ドーピング剤を用いた2人が興奮状態で6人を殺害、火を放ち自死したとの見解となった。 また、当時8歳の道場主の娘の行方が分からなかったが、事件発生から7年後に失踪届けの時効を迎え、そのまま死亡処理された。 ・『失楽園』集団自殺事件 6年前、■■県を中心に活動していた暴走集団『失楽園』が、違法薬物摂取によるバッドトリップの末に高速道路から飛び降りた事件であり、全国に大々的に報道された。 警察が『失楽園』に薬物を売り渡した売人を発見・逮捕し事情聴取を行った所「失敗作を成功作に出来たら誉めてやる」と言われたと証言し、売人が所持していた薬物が過去に警察が押収した薬物を僅かに成分を変えたものだということが判明。 更に逮捕された売人は、拘留中に筋痙攣を引き起こしたことで心停止しそのまま死亡。 不思議な事に、前回押収した薬物と今回押収した薬物は効能が真逆の物であったが、再現性は低いとされている。 都市伝説の中では狐義と並び、トップの被害者率を誇る。 また異常な速度で薬物を生産する、自殺志願者が接触し薬物の治験に検体として協力しこれまでに100人が死亡している点から、警察は『薬死如来』として都市伝説認定を行った。 現在、自殺幇助罪および向精神薬取締法にて指名手配中。 薬師如来は、苦患を救う古来医薬の仏である。 違法な薬物を用いて自殺を手助けする薬死如来は、自殺願望を持つ者達の仏となり得る存在なのだろうか？ ────────以下、薬死如来について 本名は薬師神 恵。 葬送屋が支配している『街』専属の闇医者。 医者と薬剤師としての腕前は一流だが、性格に難あり。 プライドが高く、治療費を払わない人間には何をしてもOKがモットーであり腕や足、性器、内臓、皮etr……を奪っていくので、界隈では逆らってはいけない医者として有名。 独自に薬物を製作する技術も持ち合わせており、とある理想の薬物を産み出す仮定で産み出される薬物を薬師神は失敗作と評して廃棄するが、他人から見れば十分に成功作と言えるものであり、違法薬物約4割の元を辿れば薬師神に通じる……とも噂されていて、それが薬死如来としての悪名に直に影響している。 薬師神はそれに対して興味はなく「失敗作を成功作にしてみせろ、そして俺にデータを提供しろ。それが興味深い内容であれば誉めてやる」というスタンス。 毒物を自分の体で試していた時期もあったが、うっかり強いものに当たってしまった結果目を悪くしたので、それ以降は金を払わない愚患者で試している。童貞。 代々医者を輩出している名家『薬師』で生まれた薬師神は、名前の通りその代きっての天才で将来を期待されていた。 本人は全てがつまらなく計算通りの生活に飽き飽きしており、家族の前では順調に医者への道を行く好青年を演じていた。 中身は、何もない状態で。 その中身を見抜いていたのが、その代きっての落ちこぼれと常に罵倒を浴びせられていた姉だった。 薬師神も姉の前では素を見せており、姉弟仲は良好。 姉も落ちこぼれとされているがそれは医療に限った話で、演劇の才があった姉を見続けていた事で薬師神も好青年を演じられていたのである。 人生は楽しい、それが姉の口癖だった。 時がたって姉は家を出て事務所に所属。 薬師神も海外の大学に留学して──その二年後に、姉が死んだことを家族からメールで伝えられた。 将来へ絶望しての自殺、と言われた。 だが医学分野以外で薬師の名を残すことを異常に嫌った一族による他殺だと、すぐに気付いた。 姉は幸せだったと知っていた。 死ぬなら絶望せず幸福のまま死ぬ筈だと知っていた。 彼をギリギリ人間にしていた鎖が、そこで切れた。 留学を終えて帰国した頃、薬師家に強盗が押し入って強盗もろとも一族が惨殺される事件が勃発する。 薬師恵はそこで死んだ。 薬師神恵はそこで生まれた。 適当な男に注入した、肉体を大幅に強化する代わりに理性が失われる……姉の名前をつけた薬と必要なものだけを持って、薬師神は裏社会で活動を始める。 大きな犯罪組織に支援を受け、その後葬送屋から勧誘を受け、失敗作を大量に世に放ち大勢の人間を苦しめても研究は続く。 どうせ死ぬなら、幸福な死を。 例えば明日を楽しみに想いながら眠るように、一切の苦しみも薬物反応も検出されない、己の考える理想の薬/死を。 薬師神は人間が好きだ、それ故に殺す。 それが愛する人間のためだと本気で信じている。 医学以外の唯一の趣味は芸術鑑賞。 姉が生きていた頃によく連れ回されていたのが今も続いており、とある薙刀を見るために美術館へふらりと出掛けたりする。 ■特徴表 47:眼鏡を掛けている(D) 探索者は常時眼鏡を必要とする。 眼鏡を失えば、視界に関連する技能はKPの判断で-20%することがある。(1d6×10pt→50) 56:異物への耐性 体内の免疫力が発達している。 毒(POT)を抵抗表で競う際に、成功の範囲に+20%。 ■イメージソング ・トリコロージュ/煮ル果実 ・死ぬとき死ねばいい/カンザキイオリ

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