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中学の社会科教師。歴史専門だったが中学ということもありオールマイティーに勉強はできる。中性的な見た目で髪は長く声はハスキー。着ている服はジェンダーレスのもの。性別不詳だし、本人も秘密と言っている。誰も葛西のことを知らない。年齢は普通に言っている。 自身の過去を聞かれたらものすごい適当なことを言ってくる。「妖精に拐われて…」や「神様からのお告げがあって…」とか 剣道部顧問で葛西のおかげで県大会に行けるようになった。本人曰く「1人でやってたら、みんな集まってきて、教えたらこうなった」 社会科は楽しんでこそ学びになる、と言っており単元ごとに生徒を4人ほど当て、その子たちにその単元のまとめや確認テストを作らせるのが葛西のやり方。え？楽しくない？そう(しゅん…) 成陵中学校社会科教師。 葛西　紬(かさい　つむぎ) 双子の兄弟がいる。名前は紡(つむぐ) 2人はとても仲が悪かった。 紬は何でもこなしていたが、その代わりに体が弱く大体は病院で過ごす幼少期。 紡は何もかもが平均以下。 いつものように病院で過ごす紬のもとに親と共にやってきた紡。紬の病室はよくわからない数式や言語などで埋まっている。声をかけるとふわりと笑って来てくれた事を喜ぶ。親はいつものように頭を撫でて部屋の片付けをする。捨てることはせずに教科ごとでファイルにまとめる。紬は紡に話しかける。 「来てくれてありがとう。いつも母さんと父さんだけだからうれしい」 一言で言おう、嫉妬だ。紡は嫉妬でまみれていた。頭脳だけではない、人当たりのいい性格に豊かな表情。全てにおいて自身は劣っている。それの嫉妬が行動に出たのは中学卒業の少し前。もう病院にいる必要性がなくなったほどに回復をして学生生活をくれるようになった紬に、紡は大きな行動を起こした。紬の目の前で自殺を図ったのだ。紬はすぐに親を呼び救急搬送。一命は取り留めたものの、片割れが自身の前で自殺を起こしたこと、その原因が自分だと理解した紬は強い自責に追われ気絶。目を覚ました時には記憶喪失となっていた。自身のことも家族のことも何もわからない。 天才と称された脳も、誰にでも分け隔てなく接することのできる性格も、コロコロと変わる表情も、全てが紡の自殺未遂のせいで消え去った。 家族とともに過ごすことは不可能とされた紡は母方の祖父母に引き取られ生活をする。 親は自分たちが無意識のうちに差別をしてしまったことを後悔し、紡を抱きしめ謝り倒す。 違う、違うこうじゃない。俺がしたかったのはこんなことじゃない。ただ自分よりも優れた才能を持ち好かれている紬に一生ものの後悔をさせたかっただけなのに。結局こうだ。痛い目を見るのは、後悔するのは全てにおいて劣っている俺なんだ。 祖父母の家に行った紬。全く知らない人たちとの全く知らない地での生活。塞ぎ込んでいくのは当然なのか。どんどんと自分を失っていく紬に祖父母は献身的に支える。そんな紬が出会ったのは歴史。 『過去をみれば未来がわかる。』 高校の恩師が言ったその言葉が今でも忘れられない。自分も恩師のような教師になりたい。紬の夢はそこで決まった。将来は社会科の先生になる。 突然以前のような姿を取り戻した紬に喜ぶ祖父母だが記憶に関しての回復は全く良い兆しが見えない。相変わらず敬語を使い名前にさん付けをする。居候をさせてもらっているという形態は体に染み込んでいるのだ。 そのまま大学に進学。教育学部で社会科を専攻して学び、今の中学へと赴任する。 自分のことは全く知らない。自分の家族についても全くわからない。でもそんなことはどうでもいい。自分は今があればそれでいいのだ。 葛西　紬 性別　女 家族構成　父　母　双子の兄弟 一人称　自分 年齢　29歳 体重　55kg 身長　170cm 自身のことは何にも知らない

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