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にんげんになりたかった いきてみたかった にげたかった さみしい こわい だれかわたしと　 --------------------------- 見飢山に住み着いている怪物。 通称、すぼくれさん。 その姿は麓の人間でも見たことがほぼ無いが、人間の姿だったという者もいれば、まるで吐瀉物を固めたような醜悪な姿だったと言う者もいる。 その正体はアブホースの落とし子(…のようなもの)。 生み落とされ再び親に食われる前に、たまたま自我が芽生え人間の夢を見てしまったことによって不完全ながら人の脚を手に入れ、捕食・吸収といったいわゆる死への恐怖心と生存願望のままに逃げ出してきた。 逃走するなかで人間として生きたい気持ちが強まっていき、人間の友達と、そして完全な人間の姿を求めた。 長い年月をかけて少しずつ人間の言葉を覚え、人間の姿により擬態する術を覚えたが、まだコントロールがうまくできず完全な人の姿を保てずにいる。 (一時的なら違和感のない人間の姿を保てるが、耐えきれずにまた半粘液のような形状に戻ってしまう) また、人間の言葉を喋る際にも、体の一部だけでも人の咥内と同じ形に変形しないと喋れないため、そのコントロールに精一杯なのかもしれない。 なんにせよ、そのような姿を受け入れてくれる人間は今まで現れず、奇妙な存在と恐れられ、現在の見飢山にたどり着きひっそりと住み着く形となる。 ここなら生みの親に見つからないだろう、ここなら畏怖の目と罵声を浴びることもないだろうという期待。 けれど、人間のだれかがいつか友達になってくれやしないかという希望は捨てていない。 怪物は夢を見続けている。 ※技能ベースは"アブホース" そこに、基本ルルブの"アブホースの落とし子"に関する記述をもとに自己解釈を含んだ、派生のようなオリジナルのような、微妙な感じの神話生物。 ※「すぼくれさん」…諸県弁の「すぼ(意味：這う)」と「くれ(意味：黒)」を使った造語のようなもの。「黒く淀んだ地を這うモノ」の意味合い。 --------------------------- 余談：人間の姿に擬態するときは、ウェーブしたとても長い黒髪の褐色肌の女性に変化する。 これは、怪物が夢の中で「母」という認識で見ていた女性の姿。 彼(彼女？)は「親」を恐れているが、「母」という存在と温もりへの憧れは持っている。 なお、人間の姿になるときは、いわゆる真っ裸。だって服……さすがに作れない……髪で隠すよ……。 --------------------------- しゅうさく、つれてきてくれてありがとう。 りん、しゅうさくとずっといっしょにいる。そばにいる。 これから、よろしくね、しゅうさく。 -------------------------- ヴェールの石は、これからペンダント型にして身に着けている。 まだ来たばっかりで完全な人間体に擬態できないけど、そのうち覚えてちゃんと人間の姿を保てるように修行する。 いつか修作と外で周り気にせず歩いて、でーとってやつをやってみたいと思ってる。 もうお前、性別不詳だけど女でいいよ。 --------------------------

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