タグ： 風呂ホラーRTA

▼背景 10代後半、SNSや映え、話題性、コミュニケーションツール…そういったものに有用と感じたのか、あるいはただただ静かな夜に天体を眺める事が心安らぐ時間だったのか、占星術が得意科目であった事から大学へ進学した後に天文学を専攻。天体の動きを観察するべく望遠鏡を覗く日々、煌めく星々の合間にある小さな天体をも見付け、繰り返し、積み重ね、統計的な記録として夜空のその向こうへ思考を巡らせる日々を送っていた結果、仕事上でもプライベートでも多少目敏くなったよう。(目星:職業P/興味P)またそういった天体を写真に収め記録に残す必要もあり、元々SNS用に写真を撮りまくっていた経験も活かしながら比較的真面目に仕事に取り組んでいる。(写真:職業P/興味P) 故郷の大学に進学したものの都会というわけではないそこではそもそも教授職のなり手も少なく、必要なだけの研究成果や実績がある程度あったケイトはあれよあれよという間に助教授のポストへ。若手の先生であり持ち前のコミュニケーション能力で学生から声を掛けられる機会は多く、天文学や占星術の話題から学生の進路相談、バイトの愚痴、果ては恋の悩みまで様々な話を聞くように。その関係で、さほど広くない構内で見聞きしたことのある話題が挙がっているとつい聞き耳を立ててしまうようになった。(聞き耳:興味P) 趣味のSNSは変わらず、学生の頃から利用していたアカウントはそのままに、学生や大学側にはバレないよう秘匿されたアカウントも所持している。日課のSNSチェックで最新トレンドや映えるカフェご飯等の情報を仕入れる日々。当然仕事関係でも大いにネットを活用している。(コンピューター:興味P/その他P) ▼他の人には隠していること 大学入学後、勉学に励む傍ら交際を始めた人が居た。これまで親の転勤に合わせて転居を繰り返していたが大学生にもなれば一人暮らし出来ることからその必要もなく、同じ学び舎で過ごす時間が長くなればそれなりに親交が深まる人も出てくる。そんな中の一人の女性から告白を受け、交際を開始することに。初めのうちはデートやメッセージのやり取りなどで楽しく過ごしていたものの、様々な人と広く交流するケイトの姿に不安を覚えたのか、あるいは元々そういった傾向があったのか、次第にその交際相手は笑顔よりも暗い表情を見せる事が増え、ケイトが傍に居ること、ケイトが自分に視線を向けている事を望むようになった。その為の手段は日増しにエスカレートしていき、遂に交際相手は自傷行為を始める。とある日の放課後、一足先に授業を終えてケイトの部屋にいるという交際相手の元へ向かうべく一人暮らしの部屋に帰り着いたケイトは、シャワーの音だけが響く不自然なまでの静けさに嫌な予感がした。脱衣場には服もなく、浴室内からは人が動く気配もなければ電気も付けられていない。恐る恐る扉を開けて中を確認すると、風呂場でシャワーを流したまま湯の溜まった浴槽にナイフで切り付けた手首を沈め力なく座り込んでいる交際相手の姿を発見してしまう。慌てて救急要請し交際相手の命に別状はなかったものの、搬送先への付き添いから帰り改めて浴室を目にした際真っ赤な浴槽と点々と血痕の残る現場を再認識してしまい、血の気の引いた人の姿までをも思い出し遅れて恐怖を感じてしまった。 程なくして交際相手に別れを告げ部屋を引っ越したものの、脳裏に焼き付いて消えなくなってしまった光景は今でも浴室、浴槽を見た際、果てはシャワーの音を聞く際に恐怖と共に思い起こされるように。せめてもの対策として、事件の起きた時間とは真逆の朝にシャワーだけ手早く済ませるようにしている。 ▼ロスト背景 未来の婚約者が自分の命と引き換えに死のうとしている場面に遭遇。今の自分が男に恋をしているわけではない。しかし未来の自分が男に恋をすることを知って、男が自分を愛してくれていることを知ってしまった。過去の経験も相俟って、もう自分の目の前で誰かが死ぬ姿は見たくない、そんな思いを何度もしたくない、生き残ってももう恋なんてしたくない、と考えた末、男と共に自分も死ぬ選択をした。共に生きられないなら共に死ぬ。自分が死んだことによって、今を生きる男は未来もきっと生き続ける。自分にとっては、悔いのない最期だった。

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