タグ： まとわ 後にふたりは神に背いて

あなたは助けられたときの記憶も含め、それ以前の記憶がすっぽりと抜け落ちている。言語や特技に支障はない。 渋谷(しぶや)めばる(PL:がてむ)によると、倒れ伏していたあなたは(聞き取れなかったが)誰かの名前のようなものをうわ言のように繰り返し呟いていたそうだ。 育ちの良さが伺える。 温厚で親しみやすく、誰からも好かれる性格ではあるが、内向的であまりアクティブではない。 どちらかというと静かに家にこもっていたいタイプ。 昔の記憶がなく、現在は町田縁の経営する小児科病院に身を寄せており、今の生活も穏やかで特に何不自由なく満足している。 趣味は読書と彫刻。握力が強い。 造形(プロポーション)が美しいと思う気持ちが強く、 粘土を触るととてもしっくりきたので彫刻に手を出したところ　しっくり来たため、彫刻に力を入れて取り組もうとしている。 いわゆるギリシャ彫刻のようなものをたしなむ。 市川薫(PL:はろ)や上野円とは、彼女たちが町田縁に会いに来た際に知り合った。 町田縁に好意を寄せている。 昔から人には好かれるが自分が好きになった記憶がなく、また性格も相まって どうアタックしてよいのか分からないまま思いを内に秘めている。 特に市川薫(PL:はろ)とは意気投合し、縁への想いを打ち明けて相談するほどの関係になっている。 また、上野円と話していても胸が高鳴る気持ちが沸いて来るのを感じており、 町田縁に対して一途ではないという思いがあり明確なアプローチを出来ないでいる。 渋谷めばる(PL:がてむ)には何度か会った事があり、めじろという娘がいると言う話を聞いている。 -------------------------------------------------------- KPめりー「後にふたりは神に背いて」 エンドB 黒幕の上野円に抱いていた感情の正体は、怒り、憎悪、或いは殺意。激しい負の感情の奔流があなたを襲う。 町田縁と箱庭の世界から脱出する道を選ぶが、手術の甲斐むなしく、縁は命を落としてしまう。 縁からの最後の手紙を読み、医者を目指す。 『真俊くんへ』 この手紙を読んでいるということは、私はもうこの世にはいないでしょう。 あーあ、情けないな。真俊くんみたいに私も頑張ろうと思ったのに。 沢山伝えたいことがあったけれど、それは元気になってからにしようって決めていました。 でもそれだと、もしもの時に伝えそびれちゃったら... そんな風に考えて、恥ずかしいけれどこうして残しておくことにしました。 あなたと初めて会った日のことは、今でもはっきり覚えています。 病室で一人塞ぎこんでいた私の元にいきなり現れて、励まそうとしてくれましたね。 とても必死なあなたが何だかおかしくって、悩んでいたことも忘れてつい笑っちゃいました。 そうしたら、あなたは凄く嬉しそうな顔をして、ああ、この人は本当に優しい人なんだなって思ったんです。 それから兄のめばるさんとも仲良くなって、三人で遊ぶようになって。 あなたたちと過ごしていると、病院の中だろうと毎日が輝いて見えました。 何気ない出来事でも、本当に楽しく思えて。 そうしているうちに、私にもやりたいことが見つかりました。 あなたが私を救ってくれたように、私も誰かを救いたい。そう思うようになったんです。 あなたは強い人です。いつもあなたを見ていた私が保証します。 病気に立ち向かう勇気を私にくれました。 攫われてしまった私のことを、見つけてくれました。 そして、箱庭の世界から飛び出す力を私にくれました。 あなたの強さは、周りの人を幸せにする強さです。 私の夢は、そんなあなたに憧れたものなんです。 あなたは強い人です。私がいなくなってもきっと大丈夫。 例え今は挫けていても、そのうちまた元気になって、そして周りの人を幸せにしてくれると、私はそう信じています。 あ、でもすぐに立ち直られちゃうと、ちょっと傷ついちゃうかも。 薫ちゃんやめばるさん、それからめじろちゃんに、私やあなたの両親。 あの事件で傷ついた人は沢山います。 どうか、共に支え合って生きてください。 あなたたちの幸せを心から願っています。 町田縁より

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