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産みの親に捨てられて教会で育つ。 ゲイ。 愛情深く信心深く、神父様や同じ教会で育った兄弟姉妹を心の底から愛していたが、自身の恋愛対象や性的指向を自覚してから信仰心と神の教えに折り合いがつけられず、苦悩の末中学卒業と同時に教会を出る。その後学費と生活費をアルバイトで稼ぎながら必死に勉学に打ち込み、大学には返還義務のない奨学金で入学する。 高校時代、バイト先の先輩から譲り受けたカメラと一枚の写真に強く興味を引かれ、光に縋るように光を切り取る写真を撮るようになる。 大学在学中に友人が自分の撮った写真を出版社に持ち込んだことが切っ掛けで、フォトグラファーを生業とするようになった。 現在風景写真家。 プライベートでも人は撮らない。 神父様から貰ったロザリオを今でも大切にしており、いつもシャツの下にかけている。毎日の祈りも欠かさず行っている。ただ、自身が"神の教えに反している"罪悪感により、教会には足を運んでいない。 一度だけ、自身が育てられた教会に夜明けのロンドンの写真とともに多額の寄付をした。 ショーンが十八になり教会を出ていく前日の夜に懺悔のように自身の性的指向を告白し、受け入れてもらえなかったことが今でも心に棘として突き刺さっている。 その記憶から他人に深く踏み込まれることが恐ろしく、今も続く友人関係は大学時代に自分の写真を出版社に持ち込んだ同級生のみ。

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