タグ： ぽTRPG あなまるHO妻

　　 物静かで中性的な顔立ちをした青年。 慎ましいよくできた妻だと近所のおばちゃん達からの評判も良い。 しかし大人しそうに見えるが実は根は好奇心旺盛で、家の中に籠っているより出掛けたい派。 でも自分のやりたいことを人に伝えるのが極端に苦手。夫の判断を優先しがち。 物心がついた頃には、すでに両親の仲は崩壊寸前だった。 父も母も早苗にさして興味はなく、時には互いに自分を優位に立たせる為の道具として、時には見栄を張るためのアクセサリーとして早苗を扱い振り回していた。幼いながらに違和感を覚えつつも、早苗は愛されようと必死に両親の顔色を窺って過ごす。 この時の早苗の唯一の心のよりどころは近所のおにいちゃんだった。両親の愛を求めながらも家の中に息苦しさを感じていた早苗は、ただ楽しく遊ぶだけの時間に救われていた。（早苗がアウトドア派になった根本はこの時期の体験からなのかも……） しかし両親の離婚が決まり、母について家を出たことでその唯一の時間も奪われることとなる。 母が再婚したことでやってきた新しい父はとても優しかった。若く自慢の夫を手に入れた母はとても機嫌がよく、しばらくは穏やかな日々が続く。しかしそれも少しの間だけだった。 美しく成長していく早苗に向けられる義父の視線の異常さに気付いてから、またも家の中は早苗にとって居心地の悪い、恐ろしい場所になった。その頃には何度も浮気を繰り返す義父の性観念の緩さに母も毎日怒鳴り声をあげていて、早苗はただ耳を塞いで日々をやり過ごしていた。 そうして、ある日ついに義父の手が自分に伸びてきて、早苗は大声をあげて必死に抵抗した。嫌だと泣き叫んだ。どうにか逃げて駆け込んだ母のもとで、浴びせられたのは罵声と暴力だった。早苗の若さと美しさに嫉妬した母に、自身の思い通りにならない早苗に苛立った義父に、ありったけの力で傷つけられた。その後もふたりは更に早苗を傷つけようと、今度は徹底的に早苗をいないものとして扱い、家の中で透明になった早苗は徐々に心が壊れていく。 ある日、ついに耐え切れなくなった早苗は家を飛び出して夢中で走った。どこに行けばいいのかも分からないまま辿り着いたのは、どこか懐かしく感じる公園だった。（早苗は過去のおにいちゃんとの出来事を忘れてしまっているが、唯一幸せだった時を求めて無意識に足が向かってしまったのかもしれない） 早苗は、ただぼんやりとブランコに座っているだけで、一歩も動けずにいた。どこにも居場所がなかった。誰にも愛されなかった。そんな早苗に声をかけてくれたのが、かつてのおにいちゃんでもあり、夫になる一生だった。 職業技能は自由に作成。専業主婦だし……。 ❚ カラーコード：#4d5aaf（紺桔梗） ❚ 一人称 / 二人称：俺 / あなた、～さん（基本的に苗字呼び） 　 ❚ Like　 ： 一生さん / 庭いじり / 家庭菜園 / おでかけ / 野菜全般 ❚ Dislike： 一生さんに嫌われること / 脂っこすぎるもの 　 —————————————————————————————————————————— ▶【　特徴表　】 　 愛書家　　　：あらゆるジャンルの蔵書を持っている。<図書館>に+20%。 　　　　　　　 図書館に出かけなくても、自宅の書庫で<図書館>ロールが可能となる。 アウトドア派：暇さえあれば季節を問わず、野外活動に繰り出している。 　　　　　　　 <ナビゲート><博物学><追跡>にそれぞれ+20%。 　 —————————————————————————————————————————— ▶【　シナリオ開始までに決めておく事　】 　 ▪夫に抱く苦手意識の理由 ∟苦手意識が生まれはじめたきっかけは『暴力』だ。 　夫には愛されていると思っていた。ようやくそう思えた頃だった。 　 理由がわからない暴力で早苗は不安に苛まれている。 　 首を絞められている時、早苗は怯えはするが、一切抵抗することはない。 　 抵抗することで一生の機嫌を損ね、捨てられるかもしれないという恐怖があるからだ。 　 （これは夫の行動ごしに両親からの虐待のトラウマを刺激されているからでもある） 　 そうして徐々に心を疲弊させていった早苗は、愛されている自信すら失いかけている。限界だった。 　 一生から愛されていないかもしれない、たったそれだけのことがもう耐えられなくなっていた。 　 この旅行で夫の元から逃げ、姿をくらますのは、捨てられる恐怖から逃げたいがためだ。 　 しかし心のどこかでは、追いかけてきてくれるのではないかと期待している。 ▪夫と現在結婚生活を続けている理由 ∟愛しているから。一緒にいたいから……。 ▪メキシコ/住んでいる国以外の行きたい国 ∟イタリア。『ローマの休日』に出てくるスペイン広場にいってみたい。 　 そこの階段に咲くアザレアを一生さんと見たいなと思っていたが、言えずにいる。 　 —————————————————————————————————————————— 　

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