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8d10→54 ◇お嬢様の嗜み 三箇条 ◇ 一 言葉遣いに気を付けること。常にお淑やかに、淑女らしく。 一 威厳を持った行動を取る。プライドは大切な武器である。 一 お嬢様に不可能はない。何故なら、お嬢様“だからである ▽HO2：あなたはお嬢様である。 私立舞麗慈和学園の高等部1年生(15歳)。 特に立派な家柄という出自では無い、あな たは学園では図書委員と吹奏楽部に所属して いる。 ■職業ポイントの算出方法 ( EDU+APP)× 10 ■職業技能として取得が可能な技能 《聞き耳》、《図書館》、《機械修理》、《言 いくるめ》、 《芸術(任意の楽器)》、 《心理学》、 《歴史》、《博物学》 「お嬢様は誰だってなれますわ！努力と努力とちょっとの運と努力さえあれば誰だってお嬢様になれるのですわ！」 元気溌剌。いつも目を輝かせて人生の一秒一秒を楽しんで過ごしているような全力お嬢様。 ロマンチストで夢見がち。懸命に努力して諦めなければいつか王子様が迎えに来てくれる（夢は叶う）とガチで思ってる努力家。 好きな食べ物：お母さんの炊き込みご飯 嫌いな食べ物：ミント 趣味：読書、ハイキングという名のキャンプ 物事を主張するのは苦手。 謎のお嬢様言葉で話すこともある。 脱獄は乙女の嗜みネタバレ↓ 「男の子だって頑張ればお嬢様にだってなれるはず、なのですわ！」 峡月海來は正真正銘の青年である。可愛らしい女性の姿をしているが生物学的にも心の性別的にも男性。 幼稚園児の頃、シンデレラの劇でシンデレラの役になりたくて立候補したら当たり前のように除外されたしいじめられた。自分がシンデレラになれなかったのは自分の見た目が男の子だからだと思い、可愛い女性の姿になるため努力をするようになった。 男の子が女の子の服を着るのが変だと言う輩には、そんなこと言えなくなるくらい女の子の服装が似合うようになればいい、そう自分に言い聞かせてスカートを身に纏い続けてきた。 下町の町工場で働く機械技師の父親は渋い顔をしたが、母は海來の夢を応援してくれた。 裕福とは言えない家庭出身の海來だが、県内にあるセレブお嬢様学校『私立舞麗慈和学園』に憧れていた。女の子の頂点に君臨する可愛くて美しくてキュートでビューティフルなお嬢様になりたくて仕方がなかった。しかし家庭の金銭的に土台無理な話だ。努力しても叶わない夢があるのだと萎れていた海來だが、ある日母親が買ってきた宝くじが高額の賞金に見事当選。倍率の高い入試試験にも努力で勝ち抜いて入学をもぎ取った。 （性別云々はたぶん先生が「立派なお嬢様に性別は関係ない」とか言ってくれたんじゃないかな）（たぶん） 他のみんなとは違って高貴な生まれではないのでお嬢様言葉がカタコト。 生徒会長の雲野大良に恋をしたのはいいが、彼には許嫁もいるし隠しているとはいえ性別も同性。またも努力で叶わない夢に直撃して消沈し、恋を諦めようとしていたがまさかの意中の相手からの告白。利用するようで申し訳ないがその二人には彼から離れてもらおう。男の子だって努力と少しの運でお嬢様にだってなれるし好きな男の子とお付き合いできるのだと証明するために。 脱獄は乙女の嗜み　HO2：秘匿情報 あなたはお嬢様である。 あなたは高等部進学後、恋に落ちた。その相手は生徒会長の雲野大良だ。 しかし、彼には許嫁がいる。それはHO1である。 けれども、学園内での二人の関係は恋人とは思えない程に冷めていた。校内では「政略結婚でお二人とも乗り気じゃないのかしら……」なんて、噂が流れているぐらいである。 夏休みに入る前だろうか、あなたの下駄箱に手紙が入っていた。 それは呼び出しの手紙だった。 あなたが呼び出された場所に行ってみると、そこには雲野がいた。 「君の事を入学式の際、壇上から見て、一目惚れをしてしまったんだ。 俺は許嫁が居るが知っての通り、とても恋人とは言えない関係でね。 互いに親が決めた方針に沿わねばならないのもあるが……。だが、俺は君の事を好いてしまった。 どうか、俺と付き合ってくれないだろうか！ いずれ、許嫁との関係は解消する！ 俺を信じてくれ！」 と彼は真っ直ぐな眼差しで伝えてきた。 彼のその言葉に、胸に熱い恋情と少しの背徳感を覚えながらも、あなたと彼の秘密の交際はスタートした。 時は流れ……。12月初頭。あなたの家の執事が、あなたに手紙を渡してくる。 「ごきげんよう。 寒い日が続くようになってきたが、体の方は大丈夫だろうか？ 待たせてしまって、悪かったな。婚約解消の良い方法を思いついたんだ。 しかし、君の協力無しにはこの計画は成功しない。情けないのだが、俺に力を貸してくれ。 俺が彼女の許嫁で居られるのは家柄と、俺の大人に見せている顔のお陰だろう。 俺の本質が情けない物だと、相手の家に伝われば、許嫁の話しもご破算となるだろう。 計画はこうだ。 俺達は四人で誘拐される。その誘拐されて囚われた場所で俺が男らしくない態度を見せれば、二人も興ざめしてくれるだろう。 誘拐されたと言う異常な状態であれば、あとで何を言われようと「仕方ない」の一言で片付くだろう。 安心してほしいのだが、君の家の執事にも話しを通してある。 必ず安全に脱出は出来るさ。 そうだ、二人と言ったのだが。実は去年から俺に付き纏ってくる後輩が居てな。 その子も今回の一件に巻き込んで、幻滅して離れて行って貰おうと思っている。 手順なのだが、今度のクリスマスイベント。 その打ち合わせの場に君と、件のもう一人を呼ぶ。 新入生の意見を取り入れたい。と言えばそこまで違和感もないだろうからな。 君はお茶の用意をする許嫁の手伝いをしながら、睡眠薬を塗ったティースプーンと上手く入れ替えてくれ。 もし、難しい用なら茶菓子か、何かに混ぜてもいいだろう。 年下の君にこんな事を手伝わせてしまって、申し訳ないのだが、どうか協力して欲しい。 愛する君へ、心を込めて大良より」

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