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23歳女性の水族館スタッフ。担当はペンギン。 普段からペンギンのリュックを背負って出社している。 記憶力があまり無く、知識もペンギンとその周りのこと以外はほぼ駄目、行動が曖昧でよく空回りする。喋り方も普段は単語を一つ一つ切りながら話す。展示や論文発表の際は流暢に喋るが緊張気味。唯一、水族館にペンギンなどの新作グッズが出た際には寄ってたかって強請るほどめっちゃ喋る。 幼少期に水難事故に合うが、恐怖よりも海の景色に魅了され、次第に海の環境を守る慈善活動に参加する。 大学時代には、南極に向かい、南極基地で一年ほどペンギンの生態を間近で研究していた。 帰国後、前から頂いていた内定から水族館に就職する。もちろん担当はペンギン。一週間で就職した水族館のマップ、雑用を始めとした仕事内容を全て覚え、一年で今の担当地位まで昇格した。 事務のデスクには沢山のペンギングッズを並べている。（弁当、水筒、マグカップ、ボールペン、スマホケース、ぬいぐるみ、ステッカー、キーホルダー、スリッパ、ヘッドホン…etc…） 隣のデスクに侵食するほど並んでおり、グッズにペンギン関係のものが増えるたびにデスクの上のものが増えていく。定期をわざわざペンギンが描いてあるという理由だけでSuicaにするほど。決して名前と同じだからという理由ではない。弁当をペンギンのキャラ弁にして食べれなくなる。クッキーやチョコの飲食グッズがペンギンの絵柄になっていると食べるのに動揺する。 『誰何（スイカ）』という名前は親より『誰にも何にも染まらない子』という意味を込めたらしい。 「誰何…八尋誰何…23歳…ペンギン…見てる…」 「今日は皆さんに、可愛い可愛いペンギンのご紹介です！前から順に……」 「そ…それは…えっと…確か…その…」 「何？…急に……！？…えっ…新作…グッズ…なんで持ってるの…ねぇ、ねぇねぇねぇ！なんで持ってるの！！しかもぬいぐるみ！！ほしいです！試作品でもいいのでほしいです！！」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ↓↓以下、誰何の過去編（秘匿無）↓↓ 双子の姉がいる。名前は「八尋真名（ヤヒロマナ）」という。何事にも興味を持たない少女だった。誰何は真名とは対象的に大人しいが好きなものに一直線な素直な子だった。 ある日、誰何と真名は水難事故に巻き込まれてしまった。キレイな海の景色を見たくて潜っていたときの出来事だった。救出され、真名は一命を取り止めるが、誰何は息を引き取った。双子だったためどちらがどちらか判別がつかなかったとき、真名は『誰何』と名乗った。きっと周りは『真名』よりも『誰何』の方を求めていたと思っているからだ。 真名は『八尋誰何』として今現在まで生活している。笑顔は控えめに、言葉は曖昧にして悟られないように、ただ海好きは変わりないように…誰何を演じてきた。 「私が…誰何じゃない…え？私は『誰何』だよ…誰何なんだよ！」 「やめて…本当の名前で呼ばないで……苦しい…」 「この事…バラしたら…バラすから…プラモみたいに…」 なんだかんだでひた隠しにしてるけど、いつも近くで遊んでくれる佑奈姉さんには勘づかれてる可能性もあるかもしれん。 真名≒誰何ですから

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