タグ： 刹夏 HO1 通過済

【セッション済みシナリオ】 「刹夏」「残夏残片」「ふたりで温泉に行こう」「The Hog Game」「僅差平行のヴェルダンディ」「摂氏三十六度のリュミエール」「ブルー・ライク・ブルー！」「伽圉」「暑と寒」「果てにて」「トルチェ・デ・キッチュ！」「月と羊」「マインドイータ―」「夏夜に曖昧」「無色透明の真夏」 ----------------------------*＊ 「暑いから帰る。……え、帰るよ。何その顔」 「……写真撮ったげよっか。まあ、出来は期待しないで」 ▼人物 高校２年生→大学２年生、男。二重人格者であり、主人格を構成する側（と自己認識している）。二重人格であることを周囲には言っていない。 一人称は｢俺｣、二人称は｢苗字＋さん｣。 裏人格については『星（セイ）』と呼んでいる。 落ち着いた声音で淡々と喋り、感情の起伏をあまり表には出さない。 圧倒的インドア派のため、休日に外出するよりは部屋で一人読書をしたいタイプ。スポーツは見るのもやるのもそんなに好きじゃない。集中すると眉根を寄せる癖があり、周囲に潔癖そうな印象を与えがち。 「日向寺って他人に興味なさそう」とクラスメイトからは揶揄されるが、歴史や人類学など、人間が積み重ねてきたものへの興味関心は高い。 本は専ら学校や公立の図書館から借りて済ませている。 夏生まれで、苗字も名前も夏を想起させる字面。それとは裏腹に夏に対しての思い入れは薄く、特に不運に見舞われることが多い時期だという認識も手伝って、むしろ夏は嫌いだと公言している。 けれど今年の、この夏だけは、厭うばかりであった自分を変えようと思っている。 誕生日は8月15日、獅子座、AB型。右利き。 （ダイス決定） 【以下秘匿HO情報有】 ▼秘匿について 幼い頃から自分にはもうひとつの人格がある、という認識を持ち、共存しながら育つ。 裏人格である『星（セイ）』は自分とは違い、活動的でスポーツが好き。人見知りせず初対面の野良野球に混ざったり、サッカーボールやバスケットボールを追いかけたりして、勝ち負けに一喜一憂しては素直に笑う。 『星』が表層に出ているときの「蛍」は映画を観ているような感覚で、快活に行動する彼（自分自身ではあるけれど）に惹き付けられ、一挙手一投足をぼんやりと見つめることが多かった。 スポーツを観て楽しいと思ったのは、『星』のバスケ試合が初めて。 また、「蛍」が運悪く絡まれてしまったときなどは勝手に『星』が「代われ」とスイッチを切り替えて出てくることもあり、そのときばかりは傍観もできずに意識を落とされてしまう。 気がつくと窮地を脱してはいたけれど、じんじんと痛む拳やあちこちの擦り傷を見て、苦笑せざるを得なかったエピソードがある。 こうした不意の怪我や、不運づいている夏への自己防衛で、多少なりとも手当てが上達し（てしまっ）た。 物心ついたときから傍にいて、ずっと共に歩んできた『星』は、いつの間にか大切な相棒となっていた。 元を正せば互いに同じひとりの人間だ、という冷静な頭が何処かにありながら、裏人格にしか出来ない物言いや趣味嗜好、得意分野があることも痛いほど理解している。 それ故に、改まって言葉にはしないけれど、素直に感情を出せる裏人格を、一人の人間として特別に好ましく思っている。 また同時に、あくまで自分の中でしか観測されないその在り方を、寂しく感じていたのも事実だった。 だからこそ、「ひとり」と『ひとり』として現実に相対することが出来たこの夏が、ずっと続けばいいと内心で願ってしまっている。 この夏、『星』の写真を折に触れて撮影しようとする。それは、大切な人がこの世界に、同じ世界に確かにいる証を残そうという無意識の衝動から。 ----------------------------*＊ 夏は苦手だった。 じりじりと肌を焦がす太陽も、天を衝くほどにのしかかる入道雲も、蝉の群れがうるさい夕暮れも、蒸した熱気が逃げない夜も。 すべてが自分を追いやるように思えて、逃げるように目を瞑っていた。 それでも、『オレは夏が好きだな』と笑う声はずっと昔からそばにあった。 本当にそうなんだろうか、そんなに夏っていいものなんだろうか。 怪訝に思うばかりだったけれど、この三日間を経て、初めて夏を楽しいと思えたんだ。 目を開けたときに、隣に星が居てくれて良かった。 バスケのルールも、魚の釣り方も、ちゃんと覚えるから。もっと夏を好きになる努力もする。 だから、明日も明後日も、夏が過ぎて四季が巡っても。 双子の片割れとして隣にいることができるなら、きっと後悔はないから。 俺たちは刹那の夏を抜け出して––––夢のような日々を、現実にして歩いていく。 ▼後遺症 「変革者」 世界を一度変革させた証。 それだけ、あなたは神話生物を手繰り寄せる可能性がある。 探索者はこれ以降、何かの退散の呪文を唱えるときの成功率が5%減少する。 ----------------------------*＊ ▼セッション感想（ネタバレあり） https://fusetter.com/tw/lpgVgBmW#all ▼イメージソング n-buna「夜明けと蛍」 元ちとせ「蛍星」 ▼8月15日の誕生花 ・ヒマワリ「私はあなただけを見つめる」「愛慕」 ・モントブレチア「謙譲の美」「陽気」 ----------------------------*＊ 夏に対する忌避感を払拭するのにはまだ時間がかかりそうだけれど、夏にしか楽しめないものが沢山あることには気がついた。 隣に居る星が、嬉しそうにきらきらと笑うものだから。つられてこっちも笑ってしまう。 一度きりの17歳の夏、星と一緒にお祭りを楽しんで、そうして神社でお祈りをした。 “これからも星と一緒に過ごしたい” ……でもたぶん、俺たちは一度、どこかの神様にとんでもないお祈りをして、叶えて貰ってしまったから。だからこれは自分の、自分たちの力で叶えなきゃいけない。 星と一緒の大学に行きたい。バスケも、せめてシュートくらい満足に出来るように上手くなりたい。母さんに迷惑掛けないようにバイトもして、お金を貯めて旅行もしてみたい。色んな景色を星と一緒に見てみたい。 欲張りだけど、叶えたい。 まあ、差し当たりは、星と一緒に受験勉強しなきゃ、かな。 ----------------------------*＊ 【あの夏を経て】 ・星と一緒にカフェ店員のバイトを始める。双子のホールスタッフということで評判になっている。お金が貯まったら星と旅行に行きたいし、「星の誕生日」を祝うプレゼントもしたい。ひとつは叶った。 ・部活には入っていないけど、少しだけ写真に興味が出てきた。 ・家で蘭鋳を飼っている。出店で掬った。 ・月に一回、たこ焼きパーティーの日がある。 ・母親は文具メーカーに勤めるバリキャリ。 星の留学後 ・EDU成長12→14（+40の職業技能　天文学+20、歴史+10、聞き耳+10） ▼覚えた呪文 「記憶を曇らせる」【月と羊】（ルルブ255p） コスト：1d6のMPと1d2のSAN MP対抗ロールに成功で対象は1つの特定の出来事を覚えていられなくなる。 ▼後遺症 【暑と寒】 「暑寒病」5か月 異様な寒さを5ヶ月間感じ続けることになる。 それはあまりにも辛いものであり、星に毎日30分以上は触れていなければ、やがて暑さ/寒さに動けなくなる。その場合SAN-1。 これは片方の探索者の後遺症が治ったあとも続き、相手の体温に関わらず誰よりも何よりも「温かい」もしくは「冷たい」ものだと感じる。 この病は精神的なものであり、一番の処方箋は相手であるためだ。 【月と羊】 「星に対する罪悪感」 蛍は記憶を取り戻せなかった星への罪悪感に苛まれる。 1d3卓の間、星が居ないセッションでの全ての技能値に-10の補正。 星側はその間、今回の恐ろしい記憶を少しずつ取り戻すためセッション終了時に1d4の正気度を失う。

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