タグ： スズサンチ

COC6版基本ルールブック　「犯罪者」参考 遺書屋以前は遺言と悲鳴を聞いて楽しむタイプの殺人鬼 獲物はファイティングナイフ --以下、対象シナリオのHOを元に設定（ネタバレは多分ない） 5月13日生まれ ―――人を×した。 きっかけは生きるための、一般民衆にとっては些細で、それでも自分にとっては一世一代の、命を懸けた大勝負のようなものだった。 治安の悪い地域で生まれ親もなく、それでも少しでも不自由なく生きていくには、窃盗、欺瞞なんかは一般教育でいう必修科目だ。 詐欺のために、常に他者に懐疑的にあるために、言葉を身につけ、知識を蓄え、甘言を駆使し、必要なところでいい顔をする。それでその後被害者がどんな人生を歩もうがつゆ知らず。 それでも、人殺しには手を染めまい、と。そう、思っていた時期もあったのかもしれない。 自身に盗難にあった人間が逆上し、襲い掛かってきたとき、近くにあった空瓶の一振りで、あまりにあっけなく相手は沈んだ。 死の真際にその人間が嗚咽と共に告げた「遺言」。それは、言葉を覚えた獣にとって、とても興味深いものに思えた。 誰かのために言葉を残す、他者に告げる嘘偽りなき真言。 その誰が告げたものであっても甘美な響きを含めたソレに、魅了され、殺人のおりに遺言を聞く殺人鬼となる。 とはいえ、対象となった人間は皆すべからく死人となるため、死人に口なし。その特徴的な手法を人々が伝え知ることはなかった。 ―――届人、亜住久一と出会うまでは。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ