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ㅤ 　　𝔇𝔬 𝔫𝔬𝔱 𝔤𝔬 𝔤𝔢𝔫𝔱𝔩𝔢 𝔦𝔫𝔱𝔬 𝔱𝔥𝔞𝔱 𝔤𝔬𝔬𝔡 𝔫𝔦𝔤𝔥𝔱. 　　ℜ𝔞𝔤𝔢, 𝔯𝔞𝔤𝔢 𝔞𝔤𝔞𝔦𝔫𝔰𝔱 𝔱𝔥𝔢 𝔡𝔶𝔦𝔫𝔤 𝔬𝔣 𝔱𝔥𝔢 𝔩𝔦𝔤𝔥𝔱. 　　 　　穏やかな夜に身を任せるな。 　　消えゆく光に向かって、怒れ、怒れ。 　　　　　　　　― ディラン・トマス 　 　 　 𝗣𝗥𝗢𝗙𝗜𝗟𝗘｜プロフィール ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ≡ 𝗡𝘂𝗮𝗱𝗮 𝗕𝗿𝗮𝗻𝗱𝘁 - ナダ・ブラント - 37歳｜救護官｜CoC「Anybody Would Save Them」 - ナイルア陸軍第七大隊第七衛生班所属 - ＜医師＞適用 𝗖𝗛𝗔𝗥𝗔𝗖𝗧𝗘𝗥𝗜𝗦𝗧𝗜𝗖 𝗧𝗔𝗕𝗟𝗘｜特徴表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　𝟮𝟬｜前職：＜EDU*3＞ptを前職での職業技能に分配可能 ⇒ ＜回避＞＜マーシャルアーツ＞に各30pt 　𝟯𝟱｜銃火器の達人：＜火器技能五種＞の基本成功率50％ 𝗣𝗘𝗥𝗦𝗢𝗡𝗔𝗟𝗜𝗧𝗬｜人物像 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 眠たげな無表情と小柄な体格、間延びした話しぶりが特徴。十五年以上医療従事者として働いている。 ナイルアの戦争介入までは地方の病院で看護士として勤務していた。召集に応じたのは参戦直後にあたる数年前。前線基地を回って負傷兵の手当てをするほか、衛生指導や不足物資の確認、救護官の精神状態の調査等も行っている。 飄々としておりほとんど笑わない。表面上は平坦だが、生きてきた年数に応じて意見も感情もそれなりに蓄積している。よく言えば人に振り回されないマイペースさがあり、悪く言えば自己中心的。何を考えているのかわからないと評されることが多く、敵こそ作らないが友人も少ない。実際のところ難しいことは考えておらず、宗教にも政治にも必要以上の興味はない。 名のある軍人の家系に生まれ、幼少期から軍人を志してきた。十代のうちに志願して二年の兵役を終える。士官学校に入学すると兵科訓練で狙撃の才能を伸ばしていくが、人の命を奪うことに直面する中で心変わりがあり、救護科に転科する。卒業後は母の勤めていた地元の病院に就職し、その後現在に至る。 若手の多い前線ではベテラン的立ち位置。そのため班内では気楽にしているが、訓練兵時代の顔見知りがちらほらおり気まずいためか、陸軍側の人間とはあまり触れ合わないようにしている。 - 好きなもの：甘いもの全般、睡眠、読書、賞賛 - 嫌いなもの：葉野菜全般、人の死 𝗗𝗜𝗔𝗟𝗢𝗚𝗨𝗘｜台詞例 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ≡ 私 / きみ 「ブラントだ。通してくれ」「ベッドの空きがないな。悪いが数名向こうのテントに移ってもらう、自力で歩けるものは立て」 「私は手先が器用ではないからな。教える方が性に合ってるんだ。それにほら、そろそろ後進を育てる歳だろう」 「いくつになっても褒められるのは嬉しいものだ。しかし……うむ、きみは出世するな。推薦状でも書いてやろうか」 「若いころは医者なんてやりたくなかったさ。今だってやりたくない」 𝗡𝗔𝗠𝗘｜名前 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ≪ Nuada ≫ - ケルト神話の癒しの神「ヌアザ」から。医神ノドンスと同一視される。 ≪ Brandt ≫ - 中世英雄詩「ヒルデブラントの歌」の主人公、ヒルデブラントより。brandは古高ドイツ語で「剣」を表す。 𝗕𝗔𝗖𝗞𝗦𝗧𝗢𝗥𝗬｜バックストーリー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 祖父は英雄だった。戦死し特進したと聞いている。父を身籠ったばかりの祖母を遺して逝った彼は、骨一つ帰ってはこなかったが、時の総帥が与えたもうた金の勲章が、祖父の功績を証明する何よりの宝なのだと、亡くなる直前まで祖母は言っていた。 父もまた英雄だった。前線において目立った戦果を挙げることはなかったが、暴動の鎮圧に向かった先で、市民を守るために身を挺して死んだ。町には父の名を冠した記念ホールが建てられた。 いくつもの華々しい英雄譚を聞いて育った。 だから自分もそうなるのだと信じて疑わなかった。 命を賭して何かを成し遂げることはもっとも栄誉あることだ。名高い軍人の血筋に生まれたからには父や祖父、祖先らのように英雄的な行いをして、歴史に名を残したい。 ごく自然に軍人を志した。銃は生まれた時から手にしていたように扱えたし、身長こそ思うようには伸びなかったものの、体力も腕力も十分だった。賞賛のための努力なら惜しまなかった私は勉学にも励んだ。軍務に関係のない科目でも必ず首位を取れるようにした。戦場に躍り出た暁には、数年もしないうちに英雄になれる確信があった。 ようやく入学した士官学校でのある日の射撃訓練でのことだ。いくら平時とはいえ、訓練のために物資を浪費するのはいただけない。訓練兵に与えられる弾丸はごくわずかだ。残弾数を把握する癖をつけるために、発砲のたびに数を数えていた。一発。二発。十五人。そのうちに、私が数えているのは弾の数ではなくなった。戦場に立って数日も経たないうちに、私は人を人とも思わずに数えるようになるだろうと思った。民衆の英雄と称えられた祖父も父も、きっとそうだったのだろうと。 英雄とは。考え込む時間が増えたころ、取り損ね続けていた休暇をもらって実家に帰省した。父が死んで以来母は塞ぎ込んでしまって話すこともなかった。快活で明るく、勤め先の病院でも皆に愛される看護士だった人だ。それだけに残念だった。 荷物を引き上げたら土産だけ置いてすぐに出ようと思っていた。玄関に向かったところで、いつのまに薄暗い廊下に立っていた母が私を呼び止め、学校を辞めてくれないか、と言った。私たち家族が生活できる程度の支援は受け取っているとはいえ、父の恩給だけでは通えなかった学校だ。学費免除の特待生になるために夜明けまで勉強をして権利を獲得した。 それでも私は頷いて、玄関に背を向けて母を抱きしめた。「助かった」と思った。 𝗡𝗣𝗖｜関わりのある人物 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ≡ 𝗩𝗮𝗱 𝗗𝗶𝗿𝘂𝗰 - バド・ディルック - 36歳｜ナイルア陸軍属 - 俺 / 貴方 / ナダ、オルコット救護官 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 唯一今も親交がある、士官学校での同期。長身で寡黙、常に顰め面。現在はナイルアにおける陸軍ドクトリンの技術提供のため一時的にラルデア陸軍に出向している。言われたことに唯々諾々と従う愛国者で、それ故に昇進も早かった。ナダが何を思って救護科に移ったのか理解していない。木工が趣味。 「個人的な信念をもって仕事をしたことがありません。そのほうが楽だからです。貴方はそうではなかったようですが」 ≡ 𝗠𝗮𝗴𝗲 𝗗𝗶𝗿𝘂𝗰 - メイジ・ディルック - 26歳｜ナイルア陸軍属 - わたし / あなた / ナダちゃん、ヒューちゃん - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - バドの配偶者。人好きする容姿と天真爛漫な振る舞いで隊のアイドルのように扱われているが、相当な野心家であり策略家。事務方で採用されたにもかかわらず最終的に彼の部隊に所属し結婚を取り付けるまでに至った。バドより頭がいい。 「どうせこの世は地獄なの、それなら好きなヒトと一緒にいたいじゃない。ナダちゃんにはまだわかんないかしら？ 」 ≡ 𝗦𝗹𝗶𝗲𝗱 𝗪𝗮𝗸𝗮𝗿 - スレイド・ウェーカー - 29歳｜ナイルア陸軍救護官 - オレ / キミ / ブラントさん、オルコットくん - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 救護官としての同僚。態度は軽薄だが仕事は実直にこなす。語学が堪能で交友関係が広く、国内外問わず友人が多い。共感性が高いために落ち込みやすく、度々ナダにカウンセリングを受けていた。 「向いてないし、辞めちまおうって何度も思ったけどさ。辞めてないんだ、これが。なんでかな……」 ≡ 𝗟𝘂𝗴 𝗕𝗿𝗮𝗻𝗱𝘁 - ルグ・ブラント - 故人｜ナイルア空軍属 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 祖父。実際に対面して話したことはないが、祖母や教師からいくつもの武勇伝を聞かされてきた。単機で敵戦車を三百両以上破壊したなどの逸話のほか、自身もいつも満身創痍であったにもかかわらず、傷痍兵の手当てを進んで手伝ったというエピソードも残されている。遺影にある若い姿で度々夢に現れる。ナダの最も尊敬する人物。 𝗠𝗨𝗦𝗜𝗖｜イメージソング ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ≡ コトリンゴ - 悲しくてやりきれない https://youtu.be/C8IYZkoWodE?si=ZaZrVjv_qZlm_Oeo 𝗥𝗘𝗙𝗘𝗥𝗘𝗡𝗖𝗘𝗦｜参考 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ヌアザ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8C%E3%82%A2%E3%82%B6 ディアン・ケヒト https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%92%E3%83%88 ノドンス https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%B9 ヒルデブラント https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88 ヒルデブラントの歌 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E6%AD%8C

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