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木冬 笑樺（ひら えみか）24歳 いかにもな元気女子。その明るさは高校生の時から全く変わっていない。 祈花音 嫋（きかね たお）と、真菰 幽々(まこも ゆゆ)には、親からのDVで一時的に保護されていたときに孤児院で出会った。 親元へと返されると悟った笑樺は嫋にそのことを相談したところ、「自分を救ってくれた神様に祈ると良い。」 とそう言われたため、馬鹿馬鹿しいと思いながらも最後の望みに賭け、彼女と一緒に祈った。 するとどうだろうか、祈ったその翌日に笑樺の両親は失踪してしまったのだ。 そこからはみるみる明るくなっていった。こんな孤児院でも、親元よりは数段マシであったため、常識や、作法といったものも身につけられた。 地頭が良く、かなりの美女なので、その遺伝子だけは親に感謝してやっても良いと思っている。もういなくなった"モノ"に感謝しても仕方ないのだけれど。 基本的に嫋にぴったりくっついている。トイレも一緒に行こうとする。…なんならお風呂も。 笑樺の話を聞いて、祈花音 嫋を頼る人が増えて増えて増え続け、遂には彼女を中心とした宗教である<拝掌教>が出来上がっていた。 嫋への依頼人、もとい信者が増えるに比例して、嫋の疲れた顔が目立つようになった。ずっと心配で、何か力になりたいとずっと考えていた。 そんなとき、笑樺にもお告げが訪れ、嫋と同じ能力を手に入れた。 それからは嫋と笑樺で協力して信者の悩みを根絶している。そのお陰か嫋の顔色が幾分かマシになってきている。

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