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PL共有用シート http://charasheet.vampire-blood.net/706785 「須加 清楓(すか さやか)」と名乗っているが、免許証で確認できる名前は「須加 清光(すか きよみつ)」となっている。 トランスジェンダーのネイルアーティスト。 自分の事を知った上で受け入れてくれた恋人、「長谷見 重敏(はせみ しげとし)」がいた。 幼稚園に上がる前から自分の性に違和感があった。 どうしてスカートを履いてはいけないのだろう。 どうしておままごとに入れて貰えないんだろう。 どうして髪を伸ばすことを許して貰えないんだろう。 どうして親は空手なんて習わせるんだろう。 どうして可愛いものが好きだと笑われるんだろう。 僕はどうして男の子なんだろう。 ある日、スカートを履いて小学校に行った。 お年玉で買った可愛いフリルのスカート。 それを持って親に見つからないよう、学校に行く前に公衆トイレで履き替えて。 そしたら先生に君は間違っていると怒られた。 気持ち悪いとクラスメイトに笑われた。 僕が泣いていると親が迎えに来て、連れて帰られた。 理由を尋ねられて、ただ履きたかったんだと答えても、自分は男じゃないんだと訴えても理解して貰えなかった。 中学校に入って初めて人を好きになった。 相手は男の子だった。 学生服姿の僕は当然学生服姿の彼に受け入れて貰える事などなかった。 そして僕の事が噂になった。 ほぼ全部の男子生徒から煙たがられ、少数の女生徒から面白半分にからかわれた。 高校は学区の関係ない私立へ行った。 寮のあるところだった。 そこでは僕とはまた違う性への悩みを抱えている生徒がいた。 彼は自分が男である自覚はあるが、それでも化粧をしたいんだと言った。 僕は彼に化粧を教えて貰った。 勉強も頑張ったけれど、化粧の仕方も必死に覚えた。 可愛い女の子になりたかったから。 だって、私は女の子だから。 大学に入った。 そこで私は女として４年間過ごしてきた。 バレなかった。唯一、彼以外には。 「長谷見 重敏」 彼は私が「男」なのだと知っても「そうなのか」としか言わなかった。 「お前が生きやすい姿でいれば良いんじゃないのか」とも言ってくれた。 私は彼を好きになった。 彼は受け入れてくれた。 幸せだった。 彼が不運な事故で逝くまでは。 今私はネイルアートの店を細々と営んでいる。 この前取材が来たけれど、どうなることやら。 私は重敏が言ってくれたように、この姿のままで毎日精一杯生きているよ。 【CALLING】 彼女が何かを犠牲にしても会いたい人、それが「長谷見 重敏」である。 ・同セッション探索者である「山名 国広」及び「粟田 一期」は同じ大学で知り合い、そこそこ仲が良い。 ・下の名前「清楓」「さやか」と呼ばれる事にひどく拘る。 ・恋人も大学で知り合った。 ・恋人が既に亡くなっている。 ・現在、ネイルサロンの店を経営している。 山名：大学からの友人 粟田：大学からの友人 とら：初対面 光忠：店を取材された？ 長谷見：死別した恋人 以上の情報は探索者同士は知っている。

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