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「御先葛と申します、よろしくお願い致します」 「………怒ってなどいないですよ、本当です」 「そうですか。……お役に立てて、何よりです」 「貴方が分からない、とはよく言われます。ですが……私は私のことに、そこまで詳しくありませんから」 「私は、私に好意的に接してくる貴方に、何をしてあげられますか？」 刑事部 捜査第一課に所属している女性刑事。 感情の起伏に乏しく無表情が多い。加えて喜怒哀楽の変化も少なく、どこか寂しげな性格の持ち主として映る。 感情が無いわけではなく、気がついた時から感情の起状が乏しいだけ。最近はとある先輩限定で少しずつ笑うようになった。 誰に対しても常に敬語で話すが、本人曰く癖のようなもの。 感情にも疎く、自身が他人に向けている感情も理解していないことが多い。それ以上に他人が自身に向けている感情はもっと理解していない。 そのせいで幼少期から浮いた存在でいたらしく、友達と呼べる存在もいない。そもそも葛が「友人」という関係を理解していない。理解する気も今のところは無い。 母親からはそのことを酷く心配されていたが、それを葛自身は少しだけ疎ましく思っていた。ただし表には決して出さなかった。今は実家を離れ、都心部で一人暮らしをしている。 打撲痕が残る右目は視力低下が見られるが、仕事が仕事なので、現時点ではコンタクトとメガネでどうにか矯正している。 非常に容姿端麗で知識も豊富。加えて射撃の腕も高かったりと、とにかく隙がない。そのおかげか様々な部署に引っ張りだこ気味。普段は捜査第一課に身を置いている。ただし万能すぎるゆえに同期の者達からは一線を画して接しられている。 打撲が原因で右目の視力が低下しているが、理由は本人も頑なに話そうとしない。訊ねられても口を噤むか首を横に振るだけ。どこか仄暗い過去を抱えている所が時々見える。 一見すると無害そうに見えるが、やられたら倍返しでやり返すという短気な一面も。ただし普段はやることが無い。 聖羅正義には奇妙な懐かしさを感じており、最初は怪訝そうな顔を向けたものの、何故か本能的に聖羅さんのことを嫌うことが出来ない。それどころか放っておけないと思うところもあるらしく、態度や言葉にどこか温かみが込められている。聖羅さんに関する記憶は一切無いが、どうしても邪険に扱えない。 あの日、あの時、聖羅さんと共に作った指輪は気がついた時から身につけており、 何故か外すことは無い。葛には、その理由は分からない。知る理由も、知る権利すらもない。 『零課』に対しては尊敬に近い感情を向けているが、自分みたいなどこにでもいる刑事が所属していい場所ではないと思い込んでいる。 それでもどこか諦めきれず、近々零課への配属を志願する(予定)。というよりかは聖羅さんから零課への誘いを受けるのかもしれない。 聖羅さんから謎の感情を向けられているが、本人はその事を理解していない。鈍感とかではなく、単純に向けられている感情の意味を理解していない。今は少しずつ理解し、少しずつ知ろうとしている。 左手の薬指にはめられている指輪は婚約指輪や結婚指輪ではなく、普通にアクセサリー感覚で身につけているだけの指輪。内側に彫られている刻印については覚えはない。 聖羅さんから指輪の話と彼の想い人の話を聞いてからは指輪の刻印の意味を知るために、そして聖羅さんが想い人に抱いていた想いを理解するため、自分が今抱えている感情の意味を理解するために、彼が自分から離れないように、今後も彼の傍から離れるつもりは無い。 奇妙な懐かしさと抱いたまま、彼女は彼の傍にいることを望む。 最近色々とあり、職場の先輩である聖羅さんと近々同居(？)することになり、少しずつ荷物をまとめて聖羅さんの部屋に引っ越すことになった。どうしてこうなった。 聖羅さんに対し鬼にはなれない。聖羅さんが大切で、想い人のことを想い続ける彼のことを独りには出来ないという使命感を持っている。愛はあるが、葛自身は気がついていない。オマケに自覚もしてなければ『愛』という感情の理解もしていない。最近は『愛』を理解し、少しずつ分かるようになってきた。 聖羅正義はどこを見ているのだろうか。自分を見てほしい。それが難しいと分かっていながら、御先葛は無意識に願う。 とある怪事件に巻き込まれ、聖羅さんの想いを聞いてからは少しだけ彼のことを理解出来た気がする。というか普通に告白されたのでは？ だが彼の想いと自分の想いにまだしっかりと向き合えていないので、今は一旦保留中。答えを出すのはもう少し先かもしれないし、意外とすぐに出るのかもしれない。 それでも彼の好意は少なからず伝わっているので、彼の想いを蔑ろにするつもりは無い。 星花の海を渡り、一応そこで彼の想いには応えられた…のかな？ただし付き合ってはいない。なんだこの二人。告白よりは愛についての答えを返した感じ…なのか？ 入院中に聖羅さんと約束したこともあり、彼の好物である唐揚げと甘い物(多分ケーキ)を近々作る予定。というか多分作った。 そして入院中に聖羅さんから貰ったプリンを食べてからプリンが好物になった。 1月21日生まれ。誕生花はロウバイ、クロッカス、アイビー。 通過シナリオ 拝啓、愛しの「」へ。 惨歌讚劇(KPC) コードレス・ゴースト(KPC) 夜半の口寄せ(KPC) 星花の海より君を臨む(KPC) 21′s Gun(KPC) 水槽回顧(KPレス) 昏海の夜想曲(KPC) 拝啓、愛しの「」へ。 星花の海より君を臨む ネタバレ注意 AF：『絆の指輪』 マイナス効果のみ存在するAF。 KPCとPC両者に適応される。 あなたたちは世界の理を捻じ曲げ、生と死の境界を捻じ曲げた。 この世で再会することはできたが、あなたたちに来世は存在しない。 ロストした場合、あなたたちの体は塵となる。永久ロストという扱いとなる。 また、片方がロストした場合もう片方も即座にロストする。 あなたたちは絆だけではなく生命も共有しているのだ。 AF：『誕生花の装飾品』 スミレのペンダント 一度だけ探索者の生命に関わる危険を自動的に避けてくれる。発動後はただの装飾品になる。 またこのAFは、今回共に行動した二人が同じシナリオに居ること、 二人ともが身に着けていることが発動条件である。 最後に選んだ花の装飾品です。指輪やネックレスなどはご自由に。 沢山花がある場合は何か一輪だけ選んでください。(スミレを選択) 以下、拝啓、愛しの「」へ。 シナリオ ネタバレ注意 彼女は『御厨菫』の来世の姿であり、彼女の転生体である。その為、『御厨菫』の能力を2つ引き継いでいる。(DEXとINTを引き継いでいます)。 『御厨菫』の時に聖羅正義に向けていた感情は全て失くしており、記憶も全て失くしている。葛は感情や感覚に疎く、それらを理解しようとしないのは『御厨菫』が知りたいことを理解しようとする好奇心に反したもの。 転生体は、完全な蘇りとは言えない。 この事から、「御先葛」は、『御厨菫』の完全な蘇りでもなければ、完全な転生とも言えない。 また、葛自身が『御厨菫』の来世の姿でもあるので、彼女に【来世】は存在しない。 関係性 聖羅正義(たっぱーさんPC)→職場では『先輩』ではあるが、複雑な感情しか向けていない。仲間であり先輩であり、命の恩人でもある心の底から大切な人。彼のためなら自分の命すら投げ出してしまうほど。彼の想い人の話を聞いてからは、彼に対して複雑な感情しか向けられなくなってしまった。それでも大切な人に変わりはないので、傍を離れるつもりは無い。

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