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生徒教師ともに好評の人当たりのいい教師。 保健室は安息の場所、を体現した先生。 以下ソープスクールネタバレ ------------------------------------------ 小さい頃から、よく泣く子供だった。 上手く口に出来なくて泣き、悲しくて泣き、辛くて泣いた。 その結果周りや親には疎まれた。母も、だから置いていったのだと思った。 中学の頃、父親が死んだ。母親にも置いていかれた。この泣き虫のせいで。 その頃から、泣くのを辞めた。 明るくしていれば、周りも明るくなるのを知った。 けれど、それは僕じゃない気がした。 優しくしてくれる親戚もいた。でも、自分じゃないナニカを見ていると思うと耐えられなかった。大学入学を機にその親戚から離れた。 大学も何となく選んだ。離れられればどこでも良かった。 大学時代に友人や恋人も作ってみたりした。ナニカを慕う人達に耐えられなくなった。 教師になってからも特に変わりはなかった。ナニカを見る同僚、生徒。うんざりしていた。 そんな所に杏が現れた。 杏の話を聞いていくうちに、杏ならナニカじゃない僕の事を理解してくれるんじゃないかと思った。 酷いことをした。抱いた。裏切った。目の前でほかの子を愛してみたりもした。 本当の僕はこんな酷い人間だと、それでも理解してくれると思っていた。 これを心理学では試し行為というらしい。わかっていた。辞められなかった。 ある日、杏が死んだ。耐えられなかったんだ、と思った。 「……なんだ、そんなもんか。」 胸にぽっかり空いた穴の正体は、終ぞわからなかった。 杏に対して、裏切られたと感じている。 「ナニカじゃない、本当の僕でもない、自分を愛してくれた人がいた。 杏、愛してるなんて言えない、僕のしたことは許されない。 ……でも、僕は、杏のことが」 「杏がいなくなって、正直なところもうどうでもよくなった。 施設に保護される方が、いっそ楽だと思った。 もう居なくなった杏の幻影を追い続けて、これ以上自分をすり減らしたくなかった。 先生たちに言われて思った。今まで散々ひどいことをして、それでも追いかけ続けてもらった分のお返しをしてないじゃないか。 ……それじゃあ、せめて、お返しくらいはしないと。」 ナニカを愛してくれた、唯一の人。 青い薔薇、2本の花言葉。「不可能」「奇跡」「この世界は二人だけ」。 いつまでも、二人で始めよう。いつか、二人で終わろう。 不定の狂気：杏の幻覚、そして幻影への偏愛。 愛してるは最期まで言えないまま。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー イゴーロナクに関わるシナリオに参加した場合、そのセッション内では問題ありませんが、クリア後に触発され悪徳の一面が開花します。 どういった内容か、その後の扱いについては KP･PL に委ねます。 （例：HO3 の場合、美影の身体を用意するため、生贄を用意し恐ろしい儀式を行おうとする…など） #550030

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