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在故辰己(ありもと たつみ) 一人称：俺 45歳男性。日本を拠点にする指定暴力団「愛染会」の幹部の一人。 無造作に伸ばした髪を後ろで結っている。 冷徹な性格であると同時に武闘派であり、行動に容赦がない。常に冷めた目をしている。 高身長かつ無愛想な顔をしているため、一般人は相対するだけで萎縮してしまう。 毎日のトレーニングを怠らない。他人に厳しいが、そしてそれ以上に自分に厳しい男。 若い頃に右目を負傷。強い光など以外は感じることが出来ないため、眼帯をつけて生活している。 愛煙家であり、いつも同じ銘柄を吸っている。 体躯が大きく、武闘に優れており戦闘力が高い反面、隻眼なのも相まってあまり素早い動きができない。怪我も頻繁にするため、ある程度の応急手当の技術も取得している。 好きな食べ物：茶碗蒸し 嫌いな食べ物：甘い洋菓子 〜〜生い立ちと出会い〜〜 よく笑い、調子が良くて、愛嬌があり、どこか憎めない。幼い頃の彼は、そんな何処にでも居る少年だった。 父はギャンブル中毒で酒癖が悪く、頻繁に母と自分に暴力を振るった。辰己が15になる年に、多額の借金を残し蒸発。女手一つで苦労する母の姿を見ていられず、家を飛び出した辰己の性格はすっかり荒み、高校では不良と呼ばれ喧嘩に明け暮れる毎日を送っていた。 転機が訪れたのは18歳の頃。 別の不良グループに襲われボロボロのままゴミ捨て場で横たわり雨に打たれていた辰己の前を、一人の男が通りかかる。 男の名は龍一郎。当時愛染会の組員だった龍一郎は、傷だらけになっても目は死んでいない辰己を気に入り、卒業後に愛染会に入る約束を取り付け彼を拾い上げた。 かくして、辰巳は龍一郎の付き人として、最も低い地位から任侠の世界に足を踏み入れたのだった。 龍一郎は情に厚く、仁義を重んじる、昨今では珍しいほど"任侠"らしい男だった。その面倒見の良さは辰己にとっても心地よく、次第に全幅の信頼を寄せるようになり、盃を交わした二人は十以上年の離れた「兄弟」として絆を結んだ。 喧嘩や抗争においても連勝し、その強さから「二頭のドラゴン」と畏られるようになる。 功績が認められ、龍一郎の昇進の話が持ち上げられた頃に、悲劇は起きた。 〜〜悲劇と別れ〜〜 20年前、敵対していた組の一派に、闇討ちに近い奇襲を仕掛けられる。 激しい抗争の中で、敵の振りかぶった短刀(ドス)で右目を切りつけられ、激しく動揺してしまう。その隙を狙い複数人による集中攻撃を仕掛けられそうになるも、龍一郎が捨て身で辰己を庇ったため、深傷を負わずに済む。しかし、自分の身代わりに目の前で嬲り殺される龍一郎を目の当たりにしてしまい、ほぼ発狂状態に。(POWが低いのはそのため) 敬愛する兄の死後、己の弱さを嘆いた辰己は愛染会に残り、叩き上げるように幹部へとのし上がった。 付き人はいるが肩入れはせず、他人とは意識的に距離を置いている。 彼の背中には、猛々しく畝る二匹の龍の刺青が彫られている。 「今から質問するが、テメエが口にしていいのは『はい』か『いいえ』だけだ。それ以外を喋ればこの腕へし折るぞ」 「おう、そうか。ここで指詰めるってんなら、ドス貸してやる。何、礼はいらねえよ」 「デカいタッパも、硬え拳も、強さとは呼べねえよ」 「……なあ、兄貴」 2021/12/17 ロスト 異形に変貌した竜胆澪と紙一重の攻防を繰り広げるも、最後の最後で運が尽き、攻撃を喰らって即死。 没後、愛染会の下で葬儀が執り行われたが、死亡の経緯や事件の詳細は闇に葬られた。 享年45歳。 「待たせちまってすいません、兄貴」 「来るのが早ェんだよ、大馬鹿野郎」

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