タグ： 庇う PL:ﾖﾐ屋

頭からキツネの毛皮を被っているように見え、ヒトの頭部はアゴの辺りしか見えない。本当は、キツネの顔面が頭部に縫いつけられており、その下にヒトの顔はない。その証拠に、キツネの顔面とヒトのアゴの縫い目の隙間から、その下の筋肉がわずかに覗いている。毛皮の前肢は肩から肘に張り付いており、下肢は背でたなびいている。毛皮も彼女の身体の一部（うろこ）で、キツネの目・鼻・耳で見聞きする。頭部の中には、ふたつの脳が押し込まれている（よぶんなあたま）。ひとつはきつね自身、もう一つとはあまり医師の疎通ができないが、主体的に動こうとしたことがないので不自由はない。ヒトの手とは別に手首から「かぎづめ」が生えている。

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