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広島出身の青年。 お人良しというか楽観的。長い物には巻かれるタイプ。何となく地元にいるのが嫌で京都へ。 親もそこまで反対するでもなく啓都大学の農学部へ入学。ほどほどに良いキャンパスライフを謳歌している。 小さい頃は田んぼや道に落ちている物をよく見つけた。宝物を探すみたいで楽しんでいた。 ある日、猫の死骸を見てから様々な生き物の死骸を探すようになった。そして少年はある日気づいた。どれだけ探しても人間の死体は道には落ちていないということに。 その日から人の死体という物への興味を募らせている。 「理系ですから。農学部って理系ですからー！」 「午後空いてる？畑行かね？」 地元では友達がいなかった。人付き合いは上手い方だがどこかで線引きのようなものをしていた。 自分と他人は相いれないと、諦めていた。 入学した大学で声をかけた人がいた。最初はただの興味だった。 一緒に過ごしていくうちに、友達と呼べるような間柄に浮ついた気持ちを隠せずにいた。 もしかしたらこのまま自分も普通の人のように生きていけるのではと、期待を抱いてる。 「友達っていいね。楽しいね」 幼少期、田んぼに生き物を沈め死体として浮かべるという遊びを嬉々として行っていた。

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