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木之下 心 ｷﾉｼﾀ ｺｺﾛ 小さい頃から表情がほとんど表に出ず、表情筋が死んでいる為、あまり友達と呼べる人はいなかった。だが、幼なじみの篠崎咲実(ｼﾉｻｷ ｴﾐ)は仲良くしてくれていた。 無口無表情な心に対して笑顔が素敵な咲実。対称的な2人だったからこそ少しずつ惹かれあって行く。 咲実はなんとか心が周りに好かれるようにと色々アドバイスをくれていた。その中で1番印象に残ったのは「ダジャレ」だった。 咲実「笑うのは素敵な事だよ！心がポカポカ暖かくなるの。ココくん(心の愛称)もきっと周りが笑ったら笑顔になれるわ。そうだ！ダジャレなんかどう？布団が吹っ飛んだー！なんてね。」 咲実「笑う門には福来るって言うでしょ？ほら笑顔笑顔！ふふっ、怖いなぁ〜」 楽しそうに笑いながら話す彼女を見ると確かに心が暖かくなるのを感じた。それ以来、ダジャレが好きな彼女の為でもあるが、ダジャレを言えば周りが笑ってくれるのではと考え、ネタを沢山考える日々が始まる。 両片思いだったが、自分の想いを相手に伝えようにも、幼なじみという充分すぎる時間のせいでお互いなかなか告白出来ずに時間だけが過ぎていった。 元々勉強は出来たため、医学の道に進む。分野を特に決めず、医学の勉強を続けるうちに、彼女が精神病に侵されていたことに気づく。それを基に、彼女の病を治すために精神医学を専攻として選んだ。 思い返せば今までもその片鱗は見えていたように思うが、幼い頃からの付き合いだったため、それが当たり前だと思っていた。 病気を患っていながらも普段と変わらず笑顔を絶やさない彼女だったが、突然倒れ、病院に運ばれる。 常に笑顔だった彼女から病が蝕むと同時に笑顔が消える。そんな彼女を見て、早く治してあげたいと強く思う。 自分は彼女に普段から沢山助けて貰った。なら今度は俺が彼女を救う番だ。 彼女に笑顔を取り戻してあげたい、見せてやりたい。そして…伝えられなかった想いを…「好きだ」と伝えたい。 だけど願いは届かず、精神医学だけでは解明できないことを悟った心は脳外科にも手を出し、彼女を救う方法を模索する。そして遂に3年前、彼女を治す方法を導き出すことが出来た。が…彼女は、既に病院で息を引き取っていた。 間に合わなかった 助けられなかった 哀しみや焦燥、自身の技量不足や死に際に傍に居てやれなかった自分への怒りなど様々な感情が一気に押し上げていき、気がつけば彼女の遺体を回収していた。 まだ、彼女にしてやれる事はある。 まだ、彼女を助け出せる。 まだ…まだ… 彼女の脳と身体を保存し、「不死化」を施す。そうだ、まだ、彼女は死んでいない。 彼女の為にも俺の為にも、今度は絶対にミスは出来ない。今度こそ彼女の命を紡げますように。 【人間関係】 篠崎咲実(ｼﾉｻｷ ｴﾐ)…心と同日に生まれた幼なじみ。面倒見が良く、明るい性格。お笑いを見るのが好き。小さい頃から無表情な心がなんだかほおっておけなくて、よく話しかけたり遊んだりしていた。中学の頃から異性として意識するようになり、好きだと自覚していたが、友達という関係が崩れるのが怖い為、言い出せなかった。 無口な無表情だが、根は優しい心に惹かれ、また、頑張って笑顔にさせようとする姿が可愛いと思っていた。 3/18誕生日 【特徴表】 行方不明の家族 予期せぬ協力者 【クリアシナリオ】 ①紡命論とシンギュラリティ 咲実ちゃんを取り戻したい気持ち一心で向かう、過去や助ける方法を聞いて、結局自分じゃ彼女を救えなかったことにすごく落ちこんだ。ネム先生に薬を作ってもらい、彼女を目覚めさせた。 ②ヒュポクラテスの渋難 ギャグ辞典を水に濡らしてしまい、再起不能となった…。 ②凍心 自分が凍心病にかかってしまい、咲実ちゃんが肩代わりする。自分には何もできない。何もしてやれない。あの時もそうだった。 結局夢だったけど、彼女のことを愛する気持ちは大きくなった。

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