タグ： みるきー風味の華麗なる一族 Twitter老人会 心臓がちょっと早く動くだけ

特徴表：方向音痴 経験： ・心臓がちょっと早く動くだけ→大事な友人ができた 幕間： 済 半グレの幹部的ポジション、気持ちよくなれる薬とかを売っているのでちょっとすれすれを生きている。 優しい兄がいたが、もうなくなっていて、両親とも死別している。 かなりのヘビースモーカー。 高校は定時制中退のため、学はあまりない。 現在は半グレグループを脱退して、時尭の家でお世話になりながらも高卒認定試験の勉強をしている。 --------------------------------- 10年前、目の前で兄が殺された、母親の手で。 あまりにも突然のことで、瞬時に理解することはできなかった。 俺の家族は優しかった兄と、母と呼ばれた何かだけだ。 父親というものを見たこともないし、聞いたこともない。 気が付けばいなかったのだ。 そんな母と呼ばれた何かは、大好きな兄へ何度も、何度も何度も何度もナイフを振り下ろす。 「どうしてわからないの」 「あなたのためを思っていたのよ」 「お母さんのことが嫌いなんでしょ」 独りよがりとしか言いようがない言葉が、その時部屋に木霊していた。 兄は最初は声をあげてもがいていたが、気が付くとぴくりとも動かず声もあげずにいた。 俺の記憶はそこで、ぷつりと途切れている。 次の記憶は、孤児院に連れてこられた時の記憶だ。 大人たちの話によると、母親は逮捕されて死刑となったらしい。 今記憶を思い返すと、孤児院でも良い思い出はなかった。 母親は何とかという宗教団体じみた犯罪組織に、狂信していたそうだ。 そのせいで、お前も信者なのかと幾度となく折檻を受けてきた。 今でもその傷が身体に残っている。 俺はその頃から復讐するために、生きていた。 兄が殺された元凶である犯罪組織を壊滅させるために。 そして、何も助けてくれなかった父親を殺すために。 だが、そんな俺の生きる糧はあっけなく消えていった。 ニュースで流れるのは、例の犯罪組織の壊滅と逮捕されたそのボスの顔だった。 あまりにも、自分に似ているのだ。 何も聞かなくてもわかるほどに、逮捕されたボスと俺の顔はそっくりだった。 俺はろくに学校も通えず、結局行きついたのは半グレと呼ばれる集団だった。 ろくでもない俺にお似合いのろくでもない集団。 だが、俺はそこで自分の居場所を見つけられた。 どうせ兄さんも戻ってこない。 それなら、少しでも楽しく生きれればそれでいい、そう思うんだ。

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