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誰がロックを殺すのか 　　 ﾓｸﾀﾆ ｽｲ HO4 杢谷　彗（20） 大学生3年生 パート：Dr, 誕生日：1月18日 「俺は音楽ならなんでもできるよ、天才らしいから」 カナダ人の父と日本人の母を持つハーフ。マイペースでまわりを気にしない所があるがその反面とても仲間思いなところがある。物静かだがよくドジをしていたり時々天然な一面を見せる。「なんでもいいよぉ」が口癖。一本気なだけに、世間の動きや自分の評価に対して関心が薄いことや周囲の空気にちょっと鈍感な部分がある。 常に眠気と闘っておりどこでも寝てしまうので周囲がいつもハラハラしてしまう。だが楽器を触っている時はいつもの眠そうな様子とは打って変わった姿が見られる。 好きな食べ物は歯を使わなくていいから楽という理由で絹ごし豆腐、おぼろ豆腐、杏仁豆腐を上げている。 前髪が長くなり邪魔なら自分でハサミでバツン！　と切ってしまったり服もよくわからないからマネキンが着ているものをそのまま買ったりするほど自分の容姿に無頓着。そのためよく龍虎に叱られる。だが意味不明な言葉を書かれたダサTを着ていたときや伸び放題だった髪型だった時とはましだと周りは言う。 楽器全般なんでも演奏できる。絶対音感があり一度聴いた音楽はすぐに弾けるし歌える。「本気を出せばスカバンドにもなれるよ（ドラムもトロンボーンもするよ）」と彗は言う。本人は至って真面目に言ったつもりだがメンバーは冗談だと思っている。どうしたらドラムを叩きながらトロンボーンが吹けるだろうか？　腕がもう二本あれば、と日夜思考を張り巡らせている。 母親が演奏家で幼い頃からヴァイオリン、ピアノ、お琴等、才能を見出すために色々習わされていたが本人はどれも卒なくこなすが言われるがままやっていただけで本人からこれがやりたいなどやりがいを感じる声を聞いたことはなかった。中学の部活も母から吹奏楽部に入りなさいと言われ入りトロンボーンを担当した。 そして16歳、友人に誘われバンドの助っ人に入る。なんでも弾けるから空いたパートでいいよと伝えれば任されたドラム。仲間と一緒に作り上げて演奏するバンドというものに心を奪われる。一年もせず解散、解散後今の『sostén（元　殺戮の遊戯-Death Game-）』に入る。 母は将来は音楽家として名を馳せてほしいと思っていたが故に初めて自分の意思で続けている、のめり込んでいる彗を見て苛立ちを覚えている。バンドは学生時代のお遊び程度だと思っていた。「ドラムなんて一番後ろで太鼓叩いているだけじゃない！」つい出てしまった言葉にハッとするが「ドラムは一番後ろでみんなを、音を支える大事な大黒柱だよ」と普段は感情を見せない息子が珍しく怒った事に感動し反対はするものの理解はあるようだ。 【取材内容】 記者：いつ頃から音楽を始めましたか。きっかけは何ですか。 杢谷：はっきりいつかは覚えてないんですよねぇ。母が演奏家で物心ついた時から楽器に触れさせられてて、ヴァイオリン、ピアノ、お琴……いろんな習い事をさせられてたかな〜。あ、中学の時は吹奏楽部に入って管楽器を中心に担当してたから本気出せばスカバンドになれると思うよぉ。 記者：担当楽器へのこだわりは何かありますか。 杢谷：俺の担当はドラムなんだけど、ドラムは一番後ろでメンバーと音を支える大黒柱だと思っててぇ、だからベースと一緒にリズム隊の俺らはしっかりと音を出さなきゃって意識してるかなぁ。 記者：あなたにとって「ロック」とはなんですか。 杢谷：誰でも一度は聴いたことがある、触れたことがある身近で楽しい音楽だと思う。まだ聴いたことない人にも、触れることを許されない人にも、俺たちの音楽で「ロック」というものを知って好きになって貰えればいいなって思いまぁす。 ■HO4 あなたは幼い頃から音楽に触れて育ってきた（それはロックでは無い音楽だったかもしれないし、様々な音楽だったかもしれない）。 いつだったか。あなたの頭に、誰かの声ともとれる音が囁いた。 『──力が欲しいか？』 その時から、あなたには更なる音楽の才能が芽生えた。突然のことで初めは戸惑っていたあなた。 しかし、その力を受け入れたか受け入れていないかは別として、今ではバンドでその能力を大いに発揮して貢献している。

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