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（ふじさき　ちとせ）/2010「スポーツ選手」ベース職業技能取得 体育大学に通い、テニスを頑張る大学3年生。プロにはなれないと自覚しているが、とある目的のために頑張っている。 将来はトレーナーにでもなれればいいかな、と思っている。でも少し不安。 そもそもは柔道をやっていて、そちらの方がセンスがあると言われていたのに、突然テニスに転向した。 夏場でも冬場でも手袋を外さず（しかし夏場はよく取っている姿も見る）、外で走り回る割に肌が白いと、女子に纏わりつかれている。ハンカチティッシュ絆創膏お菓子を欠かさない女子力の塊、と言われているのは知らない。 スポーツ青年らしく、目上の人、初対面の人には礼儀正しい。正しいが、敬語はあまり得意ではない様子。頑張っている。 一人称・俺。 —————以下、HO————— 高校1年生の夏、友人と藤祭りにやってきた。 ふと気づくと、祭りの喧騒は遠く、あたりはしーんと静まり返っていて。 目の前には、同じ現象に巻き込まれたのであろう、一人の男性がいた。 「逃げろ！」 そういった彼は、あの異形に心臓を貫かれ。 逃げ惑う俺の手の甲もかすめたが、何とか元の場所へ戻ってこれて。 俺は、彼を犠牲に、帰ってきてしまった。 日に当たっていればかの異形からは逃れやすくて。 それに気づいて、真っ先に部活を変えた。 柔道は室内だし、素手をさらさなければならないから。 合わないスポーツで走り回って。それでも日に日にあの異形の声が聞こえてくる気がして。 俺が、俺でなくなる気がして。 そうして、俺はまた、この祭りへと足を進めてしまった。 せめて、ほかの3人だけは。帰さなきゃ。 あの時の彼のように、なってでも。

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