タグ： ジャン犬 HO2農民 裏路地六面体

【表】 名乗りはヨハン。　本名はジャルダン。 10歳の時に裏切り者の追手を逃れ、辺鄙な田舎町まで流れ着いた。 村までの手配は乳母がしてくれた筈だが、彼女がどうなったかは分からない。 父親の事は「優しい人」「大人しくて自信が無さそうな人」「困った顔で笑う人」程度の印象しか無い。 少なくとも父親には特に縛られずに暮らしていた。乳母が母親代わり。 地方領地で色々自由だった為、夜こっそり抜け出して書斎に仕舞われてる本とか読んでた。知識欲はある。 物心ついた頃から始まっていた騎士道の訓練で、身体が弱かった(筋力が無かった)為思うように行かず、水泳や狩猟などは不得意。 しかし読み書きや勇敢さについての教えはしっかりと叩き込まれ、見た目はヒョロくても堂々と振舞える少年に育った。 流れ者の自分を迎えてくれた村の面々には感謝しているが、自分が居るべき場所はここではないという思いも抱えている。 宮廷時代は戦争とも貧困とも無縁の恵まれた生活をしていたため、父親が裏切り(革命・クーデター)で死んだ事に非常にショックを受けており、 どうしても他人を信用しきれない部分がある。 その記憶から、どれだけ近しい人でも人間は簡単に裏切り、また束になった人間に、たった一人では太刀打ちできないのだという事を強迫的に考えている。 また同時に、いつも不安げだった父が殺された事で「本心を見せると殺される」という思い込みに囚われている。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 【内】 村が調査の対象に抜擢された事で彼の「自分は王になる為に生まれて来た」という確信に火がついた。 父を殺した犯人を恨んでおり、自分が王になった暁には必ず探し出して殺すと心に誓っている。 このチャンスを掴んで自分が王になるには革命を起こすしかないが、父もまた革命によって殺されているので、 同じ手段を取った自分も殺されるのではないかという葛藤を抱えている。 「引っくり返った盤面を元に戻すため」と自身を納得させている。 宮廷時代から、愛人の立場に居ながら妻を尊重した事で不和を齎さなかったソレルと、夫に愛妾が居ながらソレルの気遣いを受け止め衝突を起こさなかったマリーの関係を素直に尊敬しており、その後も無名の少女でありながら最終的に父を焚き付け戴冠に導いたオルレアンの少女ジャンヌの事もあり、賢く聡明な女性を快く思い、自分もそうありたいと願っている。「賢い」人間信者。 「この世界が存在する以上神は存在するのだろうが、どうしてその神が自分たちにとって善なる存在(人間を愛する存在)だと言えるのだろう？」と思っているので決して敬虔な信徒ではない。が、宮廷時代の教育から門前の小僧習わぬ経を唱える状態で、キリスト教の教義等についてはそこそこ詳しい(EDU18)。 にこやかで人当たりの好い人物だが、見た目より内面は冷めている。 農作業も、日々の祈りも、ささやかな遊びも、彼にとっては退屈である。 彼が一番望んでいる事は、民衆にも外国にも高く評価される君主になる事であり、暗殺されずに王を全うする事である。 誇り高く、自分は王族であるというプライドも高い。「どうして僕の邪魔をするんですか？」とか言う。 そういう意味で、どこか人を見下している節がある。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 【メモ】 一言で言うと、いささか共感能力に欠けた、外面は優等生の良い子。 基本敬語だが、気心知れた幼馴染や村の人に対しては「～だね」といった口調で話す。 聖職者→「(よくあんなものに熱心になれるなぁ)」 騎士→「(力が有るのは良い事だよね。いいなぁ)」 処刑人→「(よく分からない職人集団。あの団結力はどこから来るんだろう)」 「はい！その調査、僕に行かせてください」

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