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独特の武術を使い演技力や体格の良さから人気を集めるアクション俳優。基本優しい対応をしてくれるが、中身は弱い者好きで徹底的に相手を打ち負かすのが好きなクズ。慈愛に似たような感情を持っているが、単に弱い相手を自分の手で本当に弱いのだと知しめるのが楽しいと思っているだけだったりする。自分より強い相手にはただ向かって対抗するだけで特に何も思っていない邪魔なら潰せばいいだけと思っている。ただ、別に全人類にそういう対応をする訳でもなく、仲良くする相手にはちゃんと仲良くするし普通に遊びに誘ったりもするので仲良い人とは本当に関係は良い。性格はまぁ悪い方なので意地悪もするがそれも彼なりの遊びの一つである。頭が切れる為その場の適応がスムーズと言った方が妥当かもしれない。実際仕事や武術に関しても、対して器用でもないのに上手くやっていけてるのは頭が良く自分の体の使い方をよく分かっているから。 ひとつのものに執着することがほとんど無く、好き嫌いも所謂熱しやすく冷めやすいタイプの為ハッキリとしない。ものが沢山あってそれは普通に興味で集めて飽きてそれが溢れただけ。ただ、その好き嫌いや興味の中で唯一昔から変わっていないのが、三依に想いを向け続けているということ。 ちなみに芸能界デビューは高校3年からで、最初は普通に俳優を目指そうと子役をやっていたのだが、ある時偶然スタントマンに会い彼の興味本位で少し遊びと称して武術を披露する為の相手をするようにお願いしたところ、彼の才能が周りに知れ渡ることになる。その後しっかり成人してからアクション俳優として出るようになり、名がどんどん広まって行ったのであった。また芸能界ではもちろん「本多慶三郎」の名前を使ってはいたが、一時期「華扇」の名を名乗っていた時もあった。また、彼は恋愛の話にはずっと「心に決めた相手が既にいるので」という事と好きなタイプなどでは三依のことをぼかした特徴を言ったりとしていた。プライベートでも三依のことを表に出すことは全く無かった。 彼は本多の姓を持っており、その本多はとある武道場の御館の名前である。彼が扱う武術もそこから来ているが、そもそも彼は本多の血は全く引いていない。詳しくいえば彼の母は元はシングルマザーであり、再婚してその名前を貰ったというだけ。母親の再婚相手の御館にも男の子どもは3人おり、その中でも年齢は一番上で同い年も1人居たが、本多の血を引いてないのでもちろん最初は一番上(の兄弟)として扱われず、ほぼよそ者として舐められた扱いを受けていた。 当時中学2年だった彼は、そのまま武道場で稽古を受けることになる。だが、いくら練習し技術を磨いてもランクが上がることもさらにその上の技を教えてもらうことも無く、いつの間にか稽古を受けにきた初心者の相手をする為の人材として使われていた。彼もそれにはほぼ最初から気づいており、さらに武道場の雰囲気から本多家に舐められているということを勘づいていた為、本多家の知らない間に力をつけ、実の息子達を打ち負かして怖気付けさせようと彼は修行を始める。器用という訳でもないのに飲み込みは早く、元々運動が得意だった彼は力も直ぐについた。頭が良いため、他人のを見るだけで技のコツとその仕組みを直ぐに理解出来たからである。半年経てば周りの熟練度の高い児童に追いつき、一年経てばもう既にかなり武術を身につけているはずの義理の兄弟が簡単に負かされるまでにいった。同い年の義兄弟にも劣るどころか一瞬で抜かし、プライドを傷つけられた義兄弟達に何度も挑まれ続けるも文字通り蹴散らした。その強さは義兄弟間だけでなく武道場全体や御館の元へと直ぐに知れ渡る。やがて彼は武道場内で最強の座を獲り、誰も彼に追いつくことは出来なかった。義兄弟も彼に勝てないことに屈辱を強く感じメンタルもボロボロになり試合も稽古も放棄し、本多家の者や武道場で優秀な生徒が何度彼に挑もうとも彼が負けることは無く、相手をするのも稽古を教えるのも誰もいこうとしなくなった。現在の彼が弱い者を徹底的に負かすのが好きなのは、この時に自信満々意気揚々としていてた本多家を潰せたことに快感を覚えたからである。酷い時には向かってきた兄弟の足を意図的に折り「稽古内での事故(相手が技をミスった)」とやり過ごしながら武道場での活動がもう出来ないようにしたぐらいまでいった。バレるはずのものも、そもそも彼の力の強さと著しい技術の向上によって否定が出来なかったり、頭がいい為相手が怪我しやすいようにわざと技に気づかれないよう小細工をかけたりしたので彼が完全に疑われる事はなかった。

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