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力ある者は、力なき者など歯牙にもかけない。 だからこそ彼女は、力を得た。 自らを支配し続けた陰の力を、新たに織り直す。 力ある者の務め（ノブレス・オブリージュ）を果たすのだ。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ UGNへ火器や装備を提供する六条重工のCEO。"黒織のシヅキ"。 革新的で志が強い。厳しくも心優しい。 旧陸軍工廠の長官だった先祖が設立し大型重機や船舶などの製造を行っていたが、先代にあたる祖父が兵器密輸出の摘発を受け失脚。 そこをUGNの上層部が接収し、新たに孫娘のシヅキを社長に据えUGNへの兵器提供のためのカバーカンパニーとなった。 世間的には名家と呼ばれる家柄であるが、女性であるため次期当主の地位に遠かったシヅキの待遇はあまり良いものではなかった。 オーヴァードとなったのもレネゲイドの噂を聞きつけた祖父によってオーヴァード化剤を摂取させられたためである。 初めはノイマンシンドロームのみ発現した故、あまり目立った特徴が出なかったために失敗と判断されたが、 UGNによる接収の頃にウロボロスシンドロームが発現。 オーヴァードとしてUGNの監視下に置かれる事となったシヅキはUGNへ交渉し、UGN傘下のカバーカンパニーとなる六条重工の新たなトップに就いた。 両親が期待していなかった経営者の才を発揮させ、若くしてUGNの支部長となったシヅキが、UGNと交わした交渉の"秘密"を知る者は少ない。 過去にFHの実験施設から非オーヴァードの少年を保護している。本来なら記憶処理を施してから元の生活に戻すか、養護施設に預けられるのだが この少年は非オーヴァードに関わらず記憶処理が効かない体質であり、見たもの、聴いたものを瞬時に記憶する瞬間記憶能力の持ち主だった。 FHに狙われたのもその能力のためだが、UGNは一般の施設に移さず、そのままUGNで保護することにした。 その後はそのままシヅキの支部で預かることとなり、イツキと名付けられた。 年齢は10歳、臆病で引っ込み思案。シヅキのことは親のように慕っているようだ。

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