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「迷子になるのって、なんだか楽しいじゃないですか！いえいえ、決して方向音痴な訳では無くてですねっ。私にとっては『迷子になること』が目的なんですよ」 「正義の味方をしなくちゃいけないなんて道理は、正義が作った先導の手口でしかない。そんな正義を見て、その上で信念を持って世間の反対を押し切ることも立派な勇気だと思うんです。勇気を振り絞り己を貫こうと一人奮闘する者を見て、それを助けないことこそ仁義なき。勇気を見せる者がいるなら、私は絶対に見捨てないです」 ◼︎設定 ・オフセ学生編→社会人編CoCの探索者。秋原高校2-1→如月大学文学部国文学科→警察官(如月市警察刑事課)。 ・紺野希(コンノ ノゾミ)、呪井幽(ノロイ ユウ)、藤田見咲(フジタ ミサキ)、菱神夕里(ヒシガミ ユウリ)、葛葉天子(クズノハ テンコ)、馬淵柊弥(マブチ トウヤ)、麻月加奈子(アサツキ カナコ)で高校生時代からの仲良し７人組だった。 ・中学２年生の姉弟双子である菱神夜慧(ヒシガミ ヤエ)、菱神朝樹(ヒシガミ アサキ)を養子に迎えている。しかし家族喧嘩をした末に双子に家を飛び出され、子ども達が現在行方不明となっている。 ・【継続シナリオ】[学生編]おキツネさま(PL4)→アクセス→花の名残→[大学生編]サマータイムトリップ→少女の物語→[社会人編]罪と罰 ◼︎過去編/各シナリオを通しての心情変化 幼い頃迷子になった際にワルイモノ達に襲われ、生と死の狭間の世界に迷い込んだことがある。その際に黒い狐と少女に助けて貰い、生と死の狭間の世界の山中に小屋を創り、それから1ヶ月間少女と2人で暮らしていた。しかしある日突然現実世界に還され、その際に親友と一緒に居たという大切な記憶を忘却する。少女と暮らしていた1ヶ月間の間、現実世界では行方不明とされていた。 「おキツネさま」セッションを経て過去に自分を助けてくれた少女、おキツネさまの尾の1つから生まれた天子と出逢い全てを思い出す。生と死の狭間の世界では天子を庇って死亡。天津神に仕える巫女の四之宮玲子(シノミヤ レイコ)を殺害し、『仲良し５人組で現実世界へ還ること』をおキツネさまに望んだ。【学生編CoC/おキツネさま】 そうして天子に巻き込まれて集まった愉快で大好きな友人達と親睦を深め【学生編CoC/アクセス】、自己犠牲にもなり得ない馬鹿な行動をする天子を真っ正面から否定した【学生編CoC/花の残滓】。それでも親友の天子のことを心から信頼している節が見受けられる。その駆り立てる激情は、恋にも似た何かであったらしい【大学生編CoC/サマータイムトリップ】。 天子が不条理な世界を否定し、おキツネさまの力を使って「幸せな世界」を創り出した際に、何れだけ幸福に満ち足りていたとしても、宝物である天子が居ない世界を拒んだ。それでも自分自身の力ではどうすることも出来ず、世界をループさせるために天子が死ぬ運命にある「幸せな世界」に絶望し、幼馴染の藤原惟光(フジワラ コレミツ)の前で投身自殺をしたことすらある。再度巻き戻った世界で自分自身の死でも天子を護ることが出来ない悔しさから壊れたフリをし、それを惟光に説教された。そうして自分では何も出来なくても、せめて親友に直接文句を言ってやろうと決意を固める。最後には本当に大切なものすら分からなくなった馬鹿な天子を止めるのが自分の役目だからと、おキツネさま封印のために玲子を通じてこっくりさんへ力を貸す。天子の力を封じた際に、親友達のために新たな神になろうとした希を無関係者である惟光が殺したのだが、それはこっくりさんの願いを叶えるために精神力を注ぎ込み動けなくなった夕里が自己犠牲の負の連鎖を断ち切るため、裏で惟光に希の殺害を頼んだからである。親友達を救うと言っておきながらこの様な終わりを迎えてしまったことが心残り。 親友達の願いによって記憶、痕跡が消され、辻褄の合うようになった元の世界でも再度記憶を取り戻し、親友達の死を忘れないために願いを引きずって生き続けている。警察官になった理由は『言葉の魅力を人に伝えたい』という幼い頃からの夢を叶えるためであり、天子の様に人と関わり続け、希の望む幸福な世界を作るためである【大学生編CoC/少女の物語】。 新米警察官として動き出した夕里だが、怪奇事件の犯人であった孤児院の神父を殺害してしまい、罪悪感からなのか義務感からなのか、神父が世話をしていた相依存の関係に陥っている夜慧と朝樹を引き取った。双子も元は幸せな一般家庭で育っていたが、怪奇事件に巻き込まれて両親が他界。汚い世界から夜慧を護るためだと朝樹が暴力沙汰を起こし続けたことが原因で、親族の間で延々とたらい回しにされてた末に孤児院へと預けられた様だった。双子は自分の両親を護ることが出来なかった警察を酷く恨み、義理の親に当たる自分にさえも暴力を振るう。それでも彼女達を見捨てたくないからと双子を想って涙を流し、家族ごっこを続ける内に落ち着いた日々を送る様になった【社会人編CoC/罪と罰】。 しかし子供染みた大喧嘩の末に、双子に家を飛び出される(原因は恐らく夕里にある)。それが彼女達の選択であれば私は受け入れるべきだと双子に連絡もせずに、愛する子供達の帰宅を待っていた。丁度その時期に京都にて辻斬り事件が発生し、しばらくしてから現場で日本刀を持つ双子の目撃情報が伝えられる。その時に初めて双子を探すため行動に出たが、子供達は怪奇事件に巻き込まれた後に行方不明という扱いになっていた。【社会人編CoC/羅生門:PC菱神朝樹】 ◼︎性格/人柄など 『源氏物語』の花散里の様に、温和な慎ましい女性。縁の下の力持ちであり、また料理や裁縫などにも堪能である。趣味は迷子になること。初めに迷子になったのは親への小さな反発であったが、それ以降は定期的に何処かへ行ってはいつの間にか帰って来る様な不思議な行動を繰り返していた。その奇行は現在も変わら無いどころか、警察官になり日常では知り得ないひと気の無い場所を発見しては踏み込んでみたりと、むしろ悪化していそうな気がしないでもない。 容姿は整っていたが地味で目立たず、親友達の前でしか心の底から笑うことが出来なかった。親友達が世界から消失した後に、未練を断ち切る様にして長かった髪を切り落とす。そこからは垢抜けた様に人と関わる様になり、好きな文学や人類学の研究も両立。たくさんの友人を救い、頼られる存在になった。如月大学内でも優秀な成績を残し、卒業と同時に警察官へ。窮地に追いやられると強くなる、変わった精神の持ち主である。 いつかたくさんの人を救い、強くなったと自信を持てた時には、親友達を再度救いに手を差し伸べに行こうと決意している。イレギュラーな方法でしか出逢えないことは理解しているが、本人曰く「なんだか警察官を続けて、ずーっと迷子になっている内に、いつか会えそうな気がするんですよ」とのこと。 ワルイモノ達に襲われたトラウマから暗闇に怯え、何よりも窒息することへの恐怖心を強く抱いている。両親との仲は非常に良好だが、共働きのため幼い頃から一人きりだった。家族に苦労をさせないために家事を覚え「何も要らない、大丈夫だよ」と誤魔化し、両親にすら本心を口に出せない弱虫。大学生になってからは親元を離れ如月市に移住し、天子とルームシェアをしていた。天子が世界から消失した後しばらくの間は変に広い部屋で一人生活していたが、双子を引き取ってから３人で暮らすには少し狭く感じる程度。現在は如月市のアパートを放ったらかして、実家のある秋原市に双子を捜索しに来ている。

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